2017/06/20 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > (太陽が西の海に沈んでようやく、至福の島が目を覚ます。大歓楽街の入り口に立った遊牧民は、不夜城内のあちらこちらに魔法で浮かぶ眩しい光、色、天井が見えないほど煙草か大麻で曇る空気、甘い香水の香り、薄着で肩や腹を露出させる男も女も異種族も自由でどこか薄ら暗い雰囲気に圧倒されていた)

「すごい……眩しい!人もたくさん……。それに、とっても甘い匂い……!」

(フードを目深に被り、通路の中央で立ちっぱなしでキョロキョロしてる。傍目にもわかりやすい田舎者は物珍しそうな顔つきで慣れない人混みの中歩いている。しょっちゅう乳房にシールを貼っただけのバニーさんや、胸毛をハート型に剃っているハッスルマッスルお兄さんらにぶつかって。「ごめんなさいっ、すいません……」とぺこぺこ頭を下げる。ハイブラゼールの隅にある冒険者ギルド支部を探して、喧騒の中を右往左往)

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にタマモさんが現れました。
タマモ > ゆらりゆらりと複数の尻尾を揺らし、機嫌も上々に通りを歩む一人の少女。
まぁ、何で機嫌が良いのかなんて場所を考えればすぐに分かるものだろう。
思いの外に温まった懐、つまりはカジノ帰りである。

「ふふんっ、妾の手に掛かれば造作も無い事じゃのぅ」

この時期、この時間帯でも少々気温も高いか。
ぱたぱたと広げた扇子を扇ぎながら、帰りに何か贅沢に食べていこうなんて考えている。
辺りを見渡しながら進んでいるのだが、こちらは誰かに当たったりはしない。
見た目が見た目だ、人混みとは言え自然と道が開かれるように人が避ける。
なので目の前に意識をせずとも大丈夫、そう、同じように周りに目を向けて歩くような相手がいなければ。

タピオカ > 幸運の神様は微笑む相手を選ぶとか。今宵選ばれた、たまご色の髪をその扇子で揺らす和装の美少女が道征けば荒くれ者たちは一様頭を下げる。9本の尻尾を目にすれば、彼女がただの狐少女ではないのは容易に知れるからだ。紫煙をもその扇子で浄化する勢いで歩く相手を見れば、回りの様子にあわせて自分も道行くモブと化し。一歩往来の端に立って道を譲った。けれどもそこは田舎者。赤味を帯びた金色の瞳や、9本連なるもふもふした豊かな尻尾にぽぅ、と見惚れてしまった。
タマモ > 「………うん?」

かくん?と首を傾ける。
今や王都ならば慣れたものだが、ここではまだ以前のようにこちらをちらちらと興味深気に向けられる視線だ。
なのに、そんな中で明らかに違ったものを感じたのだ。

違った意味ではあるが、こちらの気も向けられる視線へと移る。
周りの者達と同じように道をずれて立っているも、近い身丈をした少女の姿。
いや、考えてみればこの時間帯ならば、こんな少女がぽつりと一人で居るのも珍しいのでは?と思ってしまう。
ぴたりと足を止め、向けられる視線をじーっと見詰め返す。
何と無く、こうした時の反応を確かめるように。

タピオカ > 自分と同じか、少し上ぐらいの少女が足を止めてこちらを見ている。機嫌よさげに不夜城のどこかを見る横顔は幼気でもどこか凛としていて。黒っぽい仕立ての布地に白く小花の咲く美しい装いの裾が静止する様を、やはりぽぅ、としたどこか憧れるよな視線を向けていたが。

「えっと。こんばんは、神使さま。……じろじろ見てごめんなさい。尻尾が9つもある人を見るのは初めてで、つい」

慌てて居住まいを正せば、少し頭を下げる。郷里で神に使える生物へ向ける言葉を、見た目からして一番自分のイメージに合う彼女へと向けた。恥ずかしそうにそう告げると、奇異ではなく見惚れたようにその尾を眺め。

タマモ > よくよく見てみれば、こちらとしても少々珍しい相手だった。
服装に関してはよく分からないが、その褐色の肌がとても印象的だ。
人でない相手ならば珍しい訳でもなかったのだが、少女が人間だったから。
そして、そんな少女から掛けられる声に、くすりと笑う。

「お晩じゃな、しかし…むしろ、相反するような存在なんじゃが、まぁ良いか。
ふむ…別に珍しい物見たさで見られるのは慣れておる、好きに見れば良いじゃろう。
ただ、出来るなら、そう畏まらんで普通にな?」

まさか神使と勘違いされているとは思いもしなかった、違う違うと手を振りながらも強く否定はしない。
…説明面倒だし。
だが、それでどうしてそんな視線をこちらに向けていたのは分かった。
それはともあれ、余りお堅いのが好きでないのもあるので、言うだけ言ってみた。
普段からお堅い態度の人間だったら、あれなのだが。

もっと見るか?みたいな感じに、揺れる尻尾が少女へと近付けられるように伸ばされる。
手を伸ばせば届く範囲、見た目も触感も共にもふもふしたものだ。

タピオカ > 狐耳の少女が笑う声は、小さな鈴の音のようで。胸の内が明るくなるよな笑みに、つられて。にこにこと咲かせる褐色の笑顔。

「はい、それじゃ。普通にするね、隣人さん。……僕はタピオカ。メグメールの喜びの野から出て、あちこち旅してるんだ。隣人さんは?」

9つの尾もあいまって、浮世離れをした佇まいと威厳があったけれども。事情は違うらしい。そのきさくさに、態度を崩して軽く自己紹介をし。夜明けめいた金色の瞳に向かって尋ねかけ。隣人さんというのは、名も知らぬ人への自分なりの親しげな呼びかけだ。

「わぁぁ……!触ってもいいの?――んーっ!もふもふ!あったか、ふわふわ……。えへへ。とっても気持ちいい。いいなあ。僕もこんな尻尾生やしてみたいな」

豊かな、それでいて艶やかな毛並みの尾がこちらへ向けられて。喜色も隠さずに声音を明るくし。手近な尾へそっと両手を伸ばせば、極楽の触り心地と温かさ。柔らかさ。目尻を緩ませて、幸せそうに尻尾の感触を味わって相手へ戯れを告げては笑いかけ。

タマモ > こちらからの言葉に、少女の表情も変わる。
うん、あれだ、悪くない…何がって?それは聞いてはいけない。

「うむ、なるほど…やはり気軽に語り合えるが一番じゃのぅ。
妾はタマモ、えーっと…何じゃったか…そうそう、遥か東の地より気紛れでやって来たのじゃ。
カピオカか…覚えたぞ?」

良かった、こっちの方が話し易い。そんな事を考えているが、それは口にしないでおく。
出身を聞けば、あぁ、自分の本来の住処がある場所か、と。
とは言え、この年齢で一人旅だろうか?連れの居なさそうな感じから、ふむ、と考える仕草。
だが、少女の問いには前に取り決めた場所を伝える。さすがに異世界とは言えないし。
ちなみに、最後の言葉は余り信用しない方が良いだろう。
よく会うならばともかく、そうでないならきっと次に会う時に思い出すのに時間が掛かるはずだから。

「ふふんっ、妾自慢のもふもふ尻尾、堪能するが良いじゃろう。
妾も昔は母様の尻尾にじゃれ付いていたものじゃ、気持ちはよく分かる。
ふむ…しかし、生えているは生えているで色々あるものじゃ、無いならば無いに限るやもしれんぞ?」

尻尾に触れ、少女はその感触を楽しんでいるか。
うんうんとその反応に頷きながらも、触れてない尻尾がするりと少女に軽く絡まっていく。
見た目は言葉通りに尻尾の感触を手だけでなく、他の場所でも感じさせるようなもの。
周りにもそれは聞こえているのだ、そうしているのだと思っているだろう。
まぁ、最初は確かに素肌に滑らせそうしているが…次第にそれが時折、胸やらお尻やらと擦れなにやら動きが怪しくなって。

タピオカ > 「ふふ。そうだね。この街の荒っぽい男の人達でも道を譲る人だから、きっととても徳のある人だと思って。言葉が固くなっちゃったよ。そっか、東のほうから。……タマモ!小さくて可愛らしいお名前だね!よろしくね、タマモ!」

口調が解けたことで、格上の相手に粗相のないように、という緊張もすっかり解けた。狐少女の名を聞けば、ぱあっと明るくなる顔色。語呂の良さと、和装の似合う女性らしいまろみを帯びた小柄な少女をそのまま表すよな名前を繰り返しながら、差し出すのは両手。小さな手に握手をしたがり。こちらの名前は若干違うけれど、だいたい合ってるからそのまま覚えてもらう事にした。

「ありがと、タマモ。ふーっ。んふふ。幸せ。タマモのお母さんも、こんなもふもふな尻尾を生やしてるんだね。いいなあ。うーん。やっぱり羨ましいよ。僕には尻尾が無いから、出会った人をすぐこんなに喜ばせる事は出来ないから。――んっ、っはは!しっぽ、くすぐったいよ!タマモ!ねえっ!……あっ!……ふぁぁ……」

長い毛並み。手触りの良さに思わず、頬をよせながら。礼を告げては夢見心地に半ば瞳を閉じ。もちろん、彼女なりの苦労もあるだろうこの尾は自分にとってやはり、手の届かないところにある花に思える。――と、素肌に触れる尾の感触が気持ちよくもくすぐったくて。肩を震わせて笑っていたものの。弱い胸やお尻にこすれはじめたら、腰裏がひくりと跳ねてしまう。甘く息を吐き)

タマモ > 「あ…あー…そ、それはまぁ、また別に理由があるんじゃろう…多分?
うむ、お主の名も良い名じゃと思うぞ?よろしくなのじゃ」

地味に間違っている名前の修正が無い、このまま間違えて覚えてしまうのか!?
ここの者達が道を譲る理由…特に、荒くれ者達に関しては、実は違う理由がある為だが、適当に有耶無耶にさせておいた。
うむ、ともう一度頷けば、差し出される両手の意味を少し考え…何とか気付いたか、応えるように握手をして。

「分かっているからこそ、相手にも分かってもらうのも良いじゃろうて。
うむ、まぁ…さすがに今はもう無理ではあるがのぅ?
ふむふむ、出会った相手を喜ばせる事、か…妾ならば、喜ばせる事は出来ると思うぞ?」

もふもふ感を言葉の通りに堪能する少女、自分も幼い頃はこんな感じだったんだろうと思いながら見詰める。
少女同士がじゃれ合っている、周りに受ける印象はそんな感じだろうか、意識は徐々に逸れて通りは元の姿を戻していく。
見た目も所々に尻尾に絡められ、体中で堪能している風と見えるかもしれない。

少女の言葉に笑みを深めれば、するりと身を寄せて耳元に唇を寄せる。

「………そうして、可愛らしい姿を妾に見せてくれると、な?」

耳元で吐息を掛けながらの囁き、逃さぬかのように握手をする手をしっかりと握り締める。
そうしつつも、少女の体のまるで隠すように包む尻尾。
何本かは徐々に動きを変え、反応の強いところを見付けては、少し強めに擦り付け始めてしまう。

タピオカ > 自分の名を8割ぐらい覚えててくれたら、もう十分。それよりも、彼女の名を聞けたからそれでいいや。だなんて遊牧民思考は気楽であった。両手差し出して求めた握手、やや戸惑うそぶりには悪い事したかな?と少し眉を寄せるも。気づいてくれたらしい。握った柔く小さな白い手を、嬉しそうに包んで軽く揺さぶり。

「あは。タマモも、もう小さな子供じゃないもんね。でもほんとはお母さん、たまにはタマモを膝に抱いて。尻尾で包んでよしよし、ってしたがってるって思うよ。そんな気がする。……うん!タマモのふわふわ幸せ尻尾で、今こうやって僕はとっても喜んでるよ!」

きっと、小さな頃の彼女は幼い子狐のような。愛らしい人形のような相手を、母親が胸に抱いて尻尾で包み大切にしてきたんだろう。と1人想像してはそう告げる。母はいつになっても母、みたいな。……出会う人を喜ばせる賜物。例えるならそうである尻尾が自分に絡みつき。きゃあきゃあ、楽しげに声が弾む。

「――っ!……あぁ、んっ……タマモっ、タマモぉ……」

耳元で鈴が揺れたのか、と思った。実際にはその小さく可憐な唇が耳元で囁いたのだった。耳孔に清い息が吹き掛かられ、ひく!と背中が震え。目尻が緩んで垂れてしまう。脱力しかける身体を、繋いだ手で支えられ、9本の神聖な尾に支えられ。しっぽの、柔らかさと温かさの中で喘いで頬を赤くする。擦り付けられた胸元、浅い乳房の頂きが衣類越しに尻尾の毛先に触れては口を半開きにし。下腹部の股座にもそれが触れた時、腰が浮いてお尻を突き出してしまう。吐息が浅く、早くなって。狐少女の名前にすがりつくよう繰り返し)