2017/06/12 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にオルセィユさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からオルセィユさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にオルセィユさんが現れました。
■オルセィユ > 『やってかない?』『いいとも』こんな安請け合いのやり取りが交わされてバニーガール。背中に生えた黒い羽根がわさわさといって揺れて人の肩とぶつかってしまう、混雑具合。
ルーレットやら何やらとルールがいまいち理解できないが、司会でないから知らずとも構わないと許されてここにいる自分。綺麗なピンクやレモン色のカクテルをお盆の上に、それらを運ぶよう言いつかってあちらのお客、こちらのお客と。
お尻の尻尾を人混みの只中で撫で回されて、とつぜん耳を鷲掴まれたり、あんまり客は上品な人ばかりではないと眉毛を下げて、ハアアと息をついて。バニーも楽じゃない。
「お客さん困りますう。」
これは商売とほほ笑みを浮かべウインク一つにお決まりの文句を言いながら、人の足を避けて歩き難いハイヒールでちまちま歩んで。
■オルセィユ > 「お待ちどおさま。………っあ、」
鮮やかなカクテルグラスを指に乗せてテーブルに渡したら、ハイヒールに躓いて体が倒れてしまい。ちょうど詰めている客の腕に体を預けるように倒れ込んで、ちょっと柔らかさが足りない胸が人の手の中で潰れてしまった。
急いで身を起こしてずれているレオタードの肩紐を直したが、すかさず飛んでくる口笛と歓声に困ったように目尻の肉をちょっと押し下げて口を結び。胸がほぐれてちょっと開放感に浸る一瞬。
「揉んでも当たりは出ないわよッ」
肘鉄がちょうど胃に入ったようでけほと咳き込んで、ドリンクを持っていなかったことに感謝の念を表したい。きらきらと光る眼をここから見える大きなオブジェに向けて十字を切って。
■オルセィユ > それからずっと続くかとも思われる夜は、勝ち負けの戦をする限り、限りはあるのだ。夜明けまでに運を使い切る者達が一人二人とどんどん去って、自分も仕事を終えると指先で摘むばかりの報酬を貰って外へ出るのだろう。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からオルセィユさんが去りました。