2016/12/10 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”/酒場」にリンさんが現れました。
リン > 澄ましていればそこそこに映るだろうに、
カウンター席に座るリンの表情はひかえめにいって良くない。

つい先刻まで、少女の装いをしてデートをすることで、お金を発生させる
サービス業に勤しんでいたのだが、その相手が下の下だった。
着替える気力も起きず目に入った酒場で安酒をすすることになった次第である。

「はー……」

肘をつく。
年の瀬に、黒いドレスワンピース姿で生足を晒すのは結構つらいものがある。
寒さに強いほうではない。
酒よりももっと芯から温まるものを頼むべきかもしれない。

リン > ゆさゆさと藍色の長髪を揺らしながら時間を潰していると、
となりの空席に大柄な男が椅子を鳴らして座った。リンよりか頭一つは大きい。

グラスも瓶もとうに空になっている。
新しく何か注文をしようと顔を上げた刹那、
ぞわりと座ったふとももに人肌の感触が這った。
隣の男の手だった。

(最悪かよ)

クソ男から逃げて見境のないクソ男だった。