2023/05/31 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」に八蛟さんが現れました。
八蛟 >
 競い合う場所を設けた港湾都市は、多種多様が良く似合う。
 陸路と海路を持つ港は栄えた場所 混ざり合う種族
 奴隷都市に比べて海風が吹くせいか
 あの地獄が似合う、甘くて苦い空気が溜まるようなこともない。

 そんな場所で呑む酒もまた美味いせいか
 鬼は酒場の一角に訪れ、先に多めの貨幣と金の粒が少量入った銭袋を前払いして景気よく酒を呷っていた。
 茶碗大の器に穀物を醸した透明な酒
 太い歯の向こうに注ぐと、ドライな口当たりと喉にガッとくる洋酒とは違った強さ。


   「っぷぁ。」


 白い呼気を覗かせ、臓腑に熱を灯す鬼は、涼し気な腹掛け袴のスカートで肉を見せているせいか
 頬や一部はうっすらと桃色を帯びている。
 ただ風呂か娼館の帰りなのか 身は清潔に見え髪も結わえたてた身なりだというのに
 血の匂いは消えていないのが、懐の良さの理由なのか。
 アケローンで恨みを買ったせいで一度も二度も美味かったのか
 鬼の機嫌の良さ 酒のせいだけではないと見える様子。


   「久しぶりに美味い醸酒だよ。
    船の上じゃラムばかり詰むものだから、舌が飽きたって泣いてたね。」


 言葉の端から、海賊の船で来たらしいということは聞こえる海の男らの耳にもわかった。
  
 

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」にティカさんが現れました。
ティカ > からんかららん。
酒場の喧騒にかき消されそうなくらい控えめにドアベルを鳴らして新たに入店してきたのは、なんとも場違いなチビだった。
150にも満たぬ背丈と猫目の童顔は子供めいて、しかして白色のタンクトップを膨らませる双丘や、ショートパンツの食い込む太腿は十分な肉付きで自分がすでに食べ頃であると主張していた。

きょろきょろと忙しなく紅瞳を彷徨わせる様子は見るからに不安気で、しかし、きっとつり上がった眉尻や引き結んだ唇はにやにや笑いの酔っぱらいを噛みつかんばかりに威嚇する。
そんな紅眼がしばしの彷徨いを見せた後、酔いどれどもの向こう側に艷やかな金の長髪を見つけたならば若干小走りにそちらに駆け寄って

「――――なぁ、そこ空いてんだったら座っていー………でけぇ!?」

その女の座るテーブルに空席が存在するのを確認し、顔を上げつつ問いかけを向け掛けていたティカは、腰掛ける椅子がちんまりとして見える程の大きさに思わずストレートな感想を漏らしていた。
背も高ければ剥き出しの肩や見事な入れ墨の彫られた背筋の盛り上がりも凄まじい。
しかし、それ以上にチビが目を剥いたのは間違いなく100cmオーバーだろう乳の巨大さ。
思わずぽかんと口を開いた間抜け面で、まじまじとその肉塊を見つめてしまう。周りもモブ連中も『わかる』と言わんばかりに頷いていた。

八蛟 >
 美味いツマミがなければ酒が進まないなどは良く聞く台詞
 しかし、鬼は酒一つに惚れ切ったのか
 先ほどから透明な醸し酒一つを頼み続ける。
 肉も肴も 時にはまだ皮が張った野菜だって頼めただろう
 港とはそういうものだ。

 鬼の口の中は、舌に纏う唾液ですら既に酒のような気分で茶碗大の焼き物の器
 それを傾け、喉を鳴らす音が良く聞こえる。
 普通の女なら、つつましくするものだろう。
 女のそれはまるでエールを干す大男と変わりない。

 ごぎゅ ごぎゅっ ごぎゅっ ごぐっ


   「―――ク、ハァッ    ぁ?」


 聞こえた雌の声
 それも大分喉が幼い色で、その大きな背丈の上から首を向ける。
 赤い瞳の縦筋の黒が向き、逞しい歯列は酒の端を一筋垂らす。
 頬は熱を帯びたそれで機嫌よさげながらも、席を求める声よりも“でけぇっ”という声で耳が動いた。


   「おや、美味そうな肌してるじゃないか。 よく言われるよ。」


 ニッと笑みを浮かべる貌
 肌の上に浮かぶ筋肉の凹凸や静脈の溝
 鬼は腹掛けをぎっちりさせている胸元よりも、背丈の話と思って耳慣れていると答えただろう。
 だが周りは首を横に振り いや、そうじゃない と心を通わせているだろうか。


   「なんだ、ガキと思ったら、立派な雌じゃないか。
    買ってほしいなら買うよ?今なら私の懐も温かい。」


 鬼は、目の前の酒場には少し早い女を見て肌の色味でそそるものの
 一見したらガキ しかし男を何度も経験した体を眼と鼻 どちらで見たのか
 立派な女だという扱いにしては、景気よく酒を食らう姿に近づいたと思っているらしい。
 売りなら買うぞとまで言った。

 にしても、あっついなぁ、と腹掛けの裾を掴み、バサバサとする素振り
 酒で火照り、湿度で増す 汗浮かび始める肌は筋肉の凹凸の上を
 真っ直ぐではなく乱れて走り落ちていくだろうか。

ティカ > 「―――――うぉ……っ」

思わず唸り後退ったのは、酒飲む巨躯が野太い首を回してこちらを見た、ただそれだけの動きに思わず気圧されたからに他ならない。
長く伸びた笹葉耳や艷やかな金の長髪、整った顔立ちなどはエルフを思わせるのだけれども、『こんなでかいエルフがいてたまるか!』というのが素直な感想だ。いっそオーガだとでも言われた方が納得も行くという物。
そんなティカも口端を持ち上げた大女の表情に生来の負けん気を刺激されたか、半歩下がった小躯をずずいっと一歩前に出し

「――――ち、違ぇよっ! つーかあんた女だろ――――お、女、だよな……?」

何を言う間も無く女買いの誘いを投げられ反射的に言い返した。
続く言葉が疑問符を浮かべ、彼女の巨大な肉果実に再び紅目を向けてしまったのは、無骨極まる肉の膨らみと巨躯の迫力ゆえ。

「そ、そーゆー話じゃなくって、単に席空いてんなら相席してもいいか聞こうと思ったんだよ。ほら、ここ……男ばっかだし、ガラ悪そーな連中ばっかだし、女同士つるんでた方が……な? わかんだろ?」

いきなり女を買おうとする辺りツレなど居まい。そもそも女同士で女を買ってナニをするというのか。
一方的に決めつけて、彼女の対面に勝手に腰を下ろすチビ。
とりあえず近くに来た女給に軽く食べられる物を注文し、品無くばさ付かせる裾から覗く腹筋の凹凸に思わず見惚れる。
ティカがどれだけ望んでも得られなかった、男どもにも決して劣らぬ力強い体躯。この女ならば素手でやり合ったとてこの酒場にいるどの男だろうとあっさりノす事が出来るだろう。
『……というか、本当にこいつ女か?』そんな疑問からついつい、前掛けの裾下、袴の股間部分にちらりと目を向けてしまう。

八蛟 >


  「おん? 女が女を買っちゃ悪いかい?
   私は好きだよ お前さんはタッパは小さいけど肌の色味も肉付きも良い
   褐色女は総じてそそる女さね。」


 鬼にとって小娘は好みの範疇らしい。
 その大柄な体格では、小柄は多少やりにくそうにみえても、肉付きも肌のいい女だと
 そう指を差し向けてカラカラと笑った。
 世辞ではなく本心からそう言っているのは、身の振る舞い方や見える性格でわかるだろう。


   「ん?」


 相席する中、次の酒を茶碗大に注ぎながら、満ちたそれを五指を広げた掌で底から覆う
 グビリと呑みながら、どう見ても女だろう?とポンと胸元を叩けば、だゆんっと揺れる動き
 下着すらつけずに皮膚の張りと筋肉の持ち上げているそれだけで形を保っているとわかる。
 小娘は見せる腹筋や腕に凹凸に釘付けで、武器持ちとしては憧れるのだろうか
 一種の強さという主張に目をやっている。

 ―――が、女が女を買う
 その言葉を純粋に受け止められないらしい 目をチラリと、半胡坐で腰を下ろしている股間に目をやる
 黒袴風の拵えをしたスカートを見ながら、料理を口にする小娘に対し鬼はニッと笑みを向け

      
     舌をなめずって、ムクリと袴の股をやや大きく持ち上がって見せる


   「なんだい、酌の一杯や二杯させるだけで見逃してやろうと思ってもいたのに―――気が変わったよ。」


 鬼も、酒に気をやっている内だからと相席も多少の縁かと済ませていたのに
 疑わしき視線が鬼をその気にさせていた。
 女だけど、一部だけでいえば女じゃない。
 連れ込み宿で見せたらどんな反応をするか、その小娘柄でたっぷり女をしているとわかった様子で
 肉壺の具合が知りたくなった 鬼が動くには充分だった。


   「ごちそうさん。 金はさっきので足りるだろ?この小娘の分も一緒でいいさね。」


 金砕棒を手に、酒を中断する。
 手元の茶碗大を空にすると、まだ食べ掛けな様子の小娘の傍でサンダルの下駄歯の音を立てて近づき
 ひょいと抱えてしまうだろうか。


   「ほら、河岸を変えるよ ちょいと付き合ってもらおうか。」


 なんとも強引なそれ。
 酒を中断したせいで、釣りは十分にきている。
 店主も金の問題はともかくとして、周りの男らも連れていかれた様子
 股間の様子だけ見えていなかったせいで、そう酷いことにはなるまい、と逆に胸部のデカさ
 それを酒の肴にして 背中の和彫りの刺青を見送っただろうか。

   

 

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」から八蛟さんが去りました。
ティカ > 【部屋を移動します】
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」からティカさんが去りました。