2023/05/07 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 鑑賞酒場」にさんが現れました。
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 ハイブラゼール内に置かれた酒場の一つ
 階段も拵えた店内はカウンターの他テーブル席などで埋められている。
 一見すれば娼婦も顔を出しやすい、勝ち負けを終えた有象無象が蔓延る酒器の場
 一つ特徴的なのが、酒場に大きめに置かれている幕だ。

 アケローンで販売されている中でも最新の映像ではない
 一月以上空けてから鮮度を失った物に限り、内容の良いものをアケローン好きな店主が選び
 録画された映像を拡大して見せびらかしている。 当然音声付。
 鮮度があれば逆に商売が成り立たずこんな店あっという間に消されてしまうだろう。
 故に、過去のものを選んで、時には純度の高い闘争を 時には凌辱を
 人気なのは稀に放り込まれる王族だ。
 ボロボロな姿よりも、衣装も煌びやかなまま放り込んで人も魔物相手も戦わせる。
 結果はたかが知れている 時には美麗な年若い男子が、穴さえあれば構わないという
 そんな構えのモンスターに犯されてしまう姿すらも肴になる。

 さて、そんな映像幕が売りの酒場の中
 笑顔を常に浮かべているかのようなニコ目が目立つ鬼がそこにいた。
 大陸衣装に洋物を混ぜたような折衷服
 月明り色と黒の姿で店主と仲良さげにしゃべりながら、ショットグラスで度数の強い酒を
 簡単にカパッと開けて呑んでいる。


   「久々に見るなぁ あんな真っ直ぐな輪姦。
    三つとも全部されてるじゃない。」


 口も前も後ろも 聞こえるのは嗚咽
 群れてうずまる緑色の肌 ゴブリン系の特徴的な肌はその臭いだって思い出してしまいそう
 しかしカメラワークが不思議と上手く、どうなっているのか丸わかりなのだ。


   「あれ貴族なの? 逆にボクが行ってみたかったなぁ。」


 ニコニコと楽し気に見つめる。
 勝ち負けが全て 強い方が正しい それを受け入れているような姿は
 見た目が年若い大陸娘のようでも、鬼と知る者は知る証だろうか。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 鑑賞酒場」からさんが去りました。