2023/03/27 のログ
エレン・ローズマリー >
 真夜中のハイブラゼール
 数日の雨も過ぎ去り、すっかり人の脚を取り戻した表通り
 その波はいくつもハイブラゼールへと向かっており、酒場 娼屋
 賭博に取引と、事欠かない。

 二階分を利用してつくられたデスマッチやライフofレイプといったアケローンを真似た小闘技場を兼ねた中央
 周りではルーレットやカード ダイスが催されており、併設されている酒場では勝った一人が周囲に酒を振る舞っている。
 エレンは、今夜は店の出来事からは外れており店構えを観に訪れながら、小さく賭けて遊んでいる。


        「オッズは10:1.5、ね。一方的になりそうじゃない。」


 次々とはじまる前で賭けのオッズと共に、周りのコインを集めていく声出し要員
 適度に弱らせた強者とドーピングさせた弱者なども混ぜているらしい
 期待と逆転を目指してギャンブラーのスリルと旨味を掬おうとしている。
 その商売を眺めながら小柄で幼く見えるエレンは、背中でマナーのように小さくたたんだ黒翼姿
 盃に甘い蜜ワインで唇を濡らしながら、かちゃりかちゃりと手の中でコインをもてあそぶ。


        「私も、参加してみようかしら。
         せっかく雨が上がったんだもの。」


 クスッとそう呟く傍らでは、エレンを誘ったほかの貴族や経営者
 読めない賭けない楽しめない と三拍子で言われて肩をすくめ、一人闘技場を眺めるエリアにて
 刳り貫かれた階下にての争いごとを眺め。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」からエレン・ローズマリーさんが去りました。