2023/01/28 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
■エレン・ローズマリー > 気温がすっかり下がってしまった今季の土地
王都も戦場も、この港湾都市も変わらない
白い吐息 ちらつく雪 女の肌と熱い酒を求める者で溢れながら
しかし季節柄舞い込む仕事は確実に減っている故に、身を寄せ合う者や強盗が絶えない。
だが、ハイブラゼールはそれを嘲笑うように笑声と熱気が出ている。
紳士淑女が賭け退きというスリルを頼む場所
ルーレットやダイス カード等が催される中、来たばかりのエレンは未だケープコートを纏うまま
上半身の背中を畳んだ翼事包み込むオーバーケープがマントの様に包み込みながら
ビロードの滑らかな感触に包まれたグローブハンドの両手を擦る。
「ハァ 冷たい体が一層冷えてしまいそう。」
ダンピールのエレンにとって体温や老い 体の活動は温かみを知らない。
年齢すら不明な幼い体でもノーパスで入れるだけの歴は刻んでいるのだろう
エレンのような幼い者は周りに見えなくても、浮くことなく参加できてしまいながら
今は賭け事を楽しむよりも、それが見える場所 備わっているBarカウンターにて
足を組んで其処に違和感なく座している。
段々と室内の熱でほどけていくまとわりついていた冷気でも
まだ翼を広げることは億劫なように背中のケープの中にいるまま。
カウンターにいるマスターに対し、いつものような白桃ワインや蜂蜜を落とした酒精ではない
度数の高い甘口のワインをホットワインにさせて注文した。
甘いマーマレイドが混ざり、スライスさせた蜜の詰まったオレンジが中で揺蕩うそれ。
両手で透明なグラスカップの取っ手と表面を包み込み、湯気立つそれを静かに口に運ぶ
熱を灯すのに、度数が高いそれは、熱と酒精で喉と臓腑を温める。
「嗚呼、美味しい。」
ワインを台無しにするような調理法でも、金を掛けた代物は味わい深いように
エレンは幼げな顔を妖艶を含んだ笑みで、差し出したマスターに笑みを浮かばせる。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」からエレン・ローズマリーさんが去りました。