2022/12/04 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にリュシーさんが現れました。
■リュシー > (とあるカジノの裏手、通用口扉を傍らにして、建物の外壁に凭れかかり、
並んだ空樽の陰に隠れて座り込む、小柄な人影がひとつ。
昼日中とはいえ、歓楽街のただなかでもあり、人通りは見込めない。
けれどもむしろそのほうが、好都合―――――で、あるはずだった。)
―――――… ぁ、つ…… い、………
(両手でドレスのおなかのあたりを撫でさすり、熱のこもった吐息を空に散らす。
ぐったりと後頭部を壁に委ねて、四角く切り取られた空を仰ぐと、
ふと、先刻バタバタと後にしてきたカードテーブルのことが頭をよぎった。
無意識に寄せられる眉、綻ぶ口許。)
……ま、惜しい手じゃなかったから……
出て来られて、かえってラッキー、だった、かも。
(このままバックレてしまっても、まあ、いいかな、なんて。
それもこれも、腹部にわだかまる重い熱感が、少しは引いてからのことだけれど。)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > 『――――今度は、"上手く"出て来れたかな?』
(頭の中に響くであろう声は、少しばかり愉快気に
賭け事が随分と御得意である彼女が、普段より
少々勝ち過ぎるきらいが在る事を分かって居ての言葉、か
ゆうらり、隣で無造作に置かれたがらくたの影が揺れる
其処から這い出る様にして、影が、人の形を取れば
壁にもたれる娘の、その隣へと、同じ様にして凭れる様に、男が一人現れよう。)
「――――……其れとも、絶賛逃走計画中…と言った所かな?」
(今度は、ちゃんと鼓膜を震わす音で。
其の横顔を静かに見下ろせば、表情を、或いは其の様相を窺うだろう
風が吹き抜ける、細い路地では緩やかながらも、肌を冷ますには十分な筈、だが
己が存在は、寧ろ娘の熱を、緩やかに煽るやも知れぬ)。
■リュシー > ! ―――――――― つ、ぅ……。
(そのひとの声は、だめなのだ。
こめかみのあたりがずきりと疼く、反射的にきつく目を瞑る間にも、
その疼きはもっと下へ、もっと強く、ずきずきと広がり始める、から。
ほう、う―――――息を吸って、吐いて、そうして、やっと。
伏せた瞼を持ちあげてみれば、予想した通りの人物が、そこに佇んでいた。
振り仰ぎ、睨みつける瞳は、早くも、うっすらと濡れ蕩けたように色づいて。)
………ぜん、ぶ、お見通しの、くせに。
この前、みたいな騒ぎ起こした、ら、……出入り禁止のトコ、また、増えちゃう、じゃん。
(声が掠れる、くちびるが震えている。
同じくらい震えている両手を、彼のほうへと伸ばして。
口ぶりとは裏腹、可愛らしく小首を傾げつつ)
放蕩娘に、お仕置き?
それとも、無事で良かった、って、ご褒美?
どっちでもいいよ、……だっこ、して、ぱぱ。
(子供じみた呼称も、わざと選んだものだ。)
■ルヴィエラ > 「……其処まで勝てるのは、最早才能なのだがね。
いっそ、大会にでも出て見れば良いのでは無いかな?
一発勝負で在れば、誰も文句は言うまいよ。」
(娘が此方を向くまでの間、静かに待つ
一人から巻きあげれば、当然要らぬ恨みも買うであろう
だから、賭け事でも、主催の居る勝負事では如何か、何て言うのだ
無論、小さな大会で得られる賞金なぞ、たかが知れて居るだろうが
其の辺りは、娘自身が求めて居るモノ次第と為るのだろう
――向けられる両腕を、受け入れるように身を寄せ、其の身体を抱き上げる
手始めに抱擁を、そして、御姫様、の様にゆっくりと抱え上げながら
適うなら娘の目元に、柔く唇を触れさせる。)
「仕置きでも、褒美でも。 結果は同じだと思うがね。
……其れとも、何方が良いか、御望みは在るのかな?」
(触れ合えば。 そうして肌を重ねれば。
娘のみに広がる疼きは次第に強く、収束して、胎を焦がす
普段であれば、此処まででは或るまい。
娘の瞳を覗きながら、強請って御覧と、誘う様に囁いた)。
■リュシー > ……ギャンブラーの、才能? はは、…嬉しくなぁ、い……
(少なくとも、胸を張って他人に誇れる才能とは思えない。
挟んだ笑いも空々しく、小さくかぶりを振りながら肩を竦めて。)
それがさぁ、こう、真っ当な感じのトコだと、
ぐっと勝率が下がっちゃうんだよね。
たぶん、根っから腐りきってんじゃないかな、さすが、
王都のお貴族サマの血筋……って、感じの、――――――― ぉ、と。
(第三者が聞けば、どこの阿婆擦れの発言かというような台詞を、
幼げな声で、軽々しく紡ぎ出しながらも。
ねだった通りに抱きあげられ、彼の体温を間近に感じれば、
――――――じゅくりと、おなかの底が炙られるように熱く、蕩けてしまうから。
こぼれそうになった嬌声を誤魔化すよう、短く、詰めていた呼気を散らし)
……両方、でも、いいよぅ……?
(つい今しがた、己の目もとに触れたばかりの、形の良いくちびる。
微笑み弧を描く己のくちびるを、そこへ、戯れめいて軽く触れさせにゆきながら、)
……ほっとくと、ふらふら遊び歩いちゃう、バカ娘だもん。
捕まえて、閉じ込めて、ほかのこと、考えられなくなっちゃう、くらい、
………いっぱい、『愛して』くれなくちゃ。
(そう、どう言い替えたって一緒だろうけれど。
不器用ながら、甘え方を覚えつつあるわがまま娘は、そんなふうに表現してみせる。
伸ばした両腕はごく自然に、彼の肩へと回されて。
ドレス越しに触れる身体からは、きっと、隠し切れない発情の香りがするはずだ。)
■ルヴィエラ > 「……何か要因が在るのかも知れぬよ?
其処に気付けば、真っ当な所でも勝てる様になるかも知れぬね
ふふ、そう卑下したらいけない。 ……どんな才であっても、娘なら等しく誇る物だ。」
(其れが、親と言う物だ、と。
微笑と共に、心からそう思って居るとでも言うかの瞳で、娘を見詰め
口付けに、口付けを以て、応えよう。
ゆらり、影ばかりの裏路地で、傍の影が水面の様に揺らいで、"扉"と為る
理由など何だって構わない、何れにしても、甘えたいのだと
そう、漸く言葉に出来るようになりつつある、不器用な娘を
腕の中へと、閉じ込める様に暫し、抱擁を強めて遣りながら。)
「……なら、御望みの儘に。 ……愛してあげよう、リュシー。
私の、愛しい娘。」
(とん、と、扉に向けて、軽く飛ぶように身を委ねる
刹那、二人分の姿は闇に囚われ、影の中へと沈み込んで、消えて仕舞うだろう
静かな路地裏には、再びの静寂が戻る。
人目に乏しい場所から、誰の目も届かない場所へと、其の身を連れ去って――)。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からルヴィエラさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からリュシーさんが去りました。