2022/11/09 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にアストラさんが現れました。
アストラ > ダイラスへと依頼がてらに観光に来ただけのアストラは、
何故か現在ハイブラゼールの中にあるとあるカジノでバニー衣装を着ていた。そういう依頼だった。
ダイラスまでの移動の護衛をして、その依頼が終わった後にもう一つ依頼主からギルドを通さない私的で金払いのよい依頼を請けたのだ。
金払いの良い仕事は裏がある、最近学んだような気もするのだが学習しないのがこの能天気な冒険者だ。

蒼銀の長い髪、その頭部には黒いウサギ耳。
首回りにはリボンのついた黒のネックチョーカー。
デコルテラインの素肌を晒しながら、豊満な乳房の半分は丸見えになっているハーフカップの黒のトップスから繋がり、食い込み角度の営利なレオタード風衣装。
大きなお尻を網タイツに包んだだけで、尾てい骨にはウサギの尾の飾り。
黒いカフスを両手首に、足の長さを際立たせるハイヒール。

「こういう服を着る機会もなかったし、これはこれで楽しそうねぇ」

ハイブラゼールという大歓楽街なだけあって、衣装もかなり上質だ。
報酬としてこの服も貰えると言うので、アストラは大金を稼いだらカジノの客側に回るのも面白いかも、と気分を高揚させながら、銀のトレーを手に指示を待つ。

依頼は簡単、カジノで遊ぶお客さんに接待するだけだ。
お酒を運び、時には注ぎ、楽しませるだけでよいと言われた。
中には高貴な身分の方もいるというので、そういう人の"注文"には逆らうなとも。

他にもまぁ、何かあれば指示がくるだろう。
アルバイトの類だと思えば、カジノの雰囲気も楽しめて一石二鳥だと楽観的に考えていた。

アストラ > 煌びやかな照明が照らすホールを歩きながら賑やかなカジノで存分に働いて、夜になる前に仕事を終える。
カジノスタッフとしての良い体験を経験して、懐を温めた報酬にほくほく顔で
鼻歌をハミングしながら、完全に陽が沈みきる前にハイブラゼールの観光を愉しみにいくことにした。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からアストラさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にシシィさんが現れました。
シシィ > 歓楽街に数多あるカジノホールの一つ。

煌びやかな光が天井から降りてくる。
それを眩し気に見上げる女の髪を、照明の明かりが緩く弾く。

癖のある銀の髪を軽くまとめ、細身のシルエットのドレス姿の女は、賭け事に興じる他の客と同じように、テーブルについていた。

会合兼ねての催しの所為か、歓談を楽しむ者たちもほどほどに多い。
女もディーラーと他愛のない会話を楽しみながら、───ほどほどに勝たせてもらい、そうして──

「────あら、……私の負けですわ」


それまで稼いだチップを回収する負けに、あっさりと肩をすくめた。
手元に残ったのは元手と同じ程度。
未練を残して深追いをするでもなく、卓を降りることを宣言して礼を告げた。

「楽しませてもらいましたし、この辺りで。少し休憩とあいさつ回りでもしてきますわ」

柔らかく告げて、テーブルを離れる。
給仕から小さな酒杯を受け取ると、ダイラスの商人たちへの挨拶へと向かい。

───表面上は和やかなそれ。女も愛想の良い笑みを向けて言葉を交わし。
世間話ついでに、商材の話を絡めて当たり障りのない情報交換を兼ね。