2022/11/06 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にシシィさんが現れました。
シシィ > ──そこは歓楽街ハイブラゼールにある、軽い飲食を楽しむことのできる小劇場。

調度類で仕切られたテーブル席は程よく他人の視線を遮り
舞台の演目が会話をかき消す。

密談、とまではいかないが────、顔合わせの席にするにはちょうど良い場所だった。

今宵もその一席に腰掛けているのはそうした会合を終えたのか、あるいはこれからその相手を待っているのか──といった風情の女が一人。
静かに席についていた。

異国情緒のある肌の色を引き立てるような細身の丈の長いドレス。
緩くうねる銀の髪を軽くまとめて背中に流して。

手にしているのは小さな酒杯。
食前酒にされる甘めのそれを舐めるような速度で味わっていた。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にヴァンさんが現れました。