2022/10/30 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にリュシーさんが現れました。
■リュシー > いよっ、しゃあああ! ぼくの勝ちぃいいい!!
(歓楽街の片隅、ほんとうに片隅にひっそり店を構える、
いろいろな意味でいかがわしいカジノの、これまた片隅で。
下穿き一枚の寒々しい格好の男と、サシでカードテーブルを囲んでいた、
少女の口から何ともアレな歓声が上がった。
びょん、と跳び跳ねるように立ち上がり、手にしたカードを卓上へ。
最強の役をズラリ並べた、五枚のカードを見せつけるようにして、)
たしか、どっちかがぜんぶ、身ぐるみ剥がれるまでって約束だったよね。
――――― あ、あ、パンツ要らない。ソレ脱がなくていい、てか、見たくない。
かわりに、こっち、置いてって?
(いわゆる、ストリップポーカーというやつである。
悔しげに鼻水など垂らしつつ、最後の一枚を脱ぎ落とそうとする男を押し留め、
卓上に身を乗り出して、男の左耳から輝石のイヤリングをぱちん、と攫った。)
いやあ、どーもありがとね!
また今度、今度はぶくぶく厚着してくるといいと思うよ?
(勝者の余裕でそんな台詞を投げかけておいて、たった今奪ったイヤリングと、
傍らに積まれていた男の衣服―――――から、ちゃっかり財布だけを手に取って。
二度とやるかコンチクショー、なんてわめいている男を尻目に、
さっさと店を後にする、ひらひらふわふわドレス姿の少女。
日暮れ時の歓楽街、それなりに目立つかもしれないが、まあ、気にしない。
この辺りはそろそろ庭と呼んでもいい感じなので、細い路地を辿る足取りに迷いもなく)
■リュシー > ――――― お、と。
(路地を吹き抜ける風の冷たさに、はた、と思い出したことがある。
ストレート勝ちをおさめたわけではない、実は、二度ほど負けている。
そのとき何を脱いで差し出したかというと、一回は羽織っていたショールを。
そして、二度目は―――――)
………さむ。
早く、帰ろ……。
(ぺちり、両手で臀部を押さえつつ。
ひとりごちたついでのよう、ぺろりと舌など出して。
足早に、ねぐらへ立ち戻ろうと―――――。)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からリュシーさんが去りました。