2022/10/27 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にリュシーさんが現れました。
リュシー > ……いや、そーこーをーなんとかお願いしますっ!

(まがりなりにも高級娼館として知られている館の玄関前、
客にしては幼すぎ、娼婦にしては躾が出来ていなさすぎる、そんな娘の姿があった。
おまけに身に着けているのは、まるで寝間着姿を疑われそうな、たっぷりゆったり白ドレス。
それだけでもひと目を引くだろうけれど―――)

うん、ごめん、猫の子みたいに拾ってきちゃダメなんだよね!
わかってる、わかってるんだけどぉ……、

(渋い顔をして応対している、こちらはれっきとした館の娼婦。
彼女を拝み倒さんばかりにして、そこでずずいと前に押し出したのは。)

ほら、見てみてこの子、可愛いでしょ?
毛並みつやつやだしぃ、笑うと八重歯がチャーミングだしぃ、
ほらほら、年のわりにおっぱいもおっきいし!

(俯いてもじもじしている、薄汚れたフード付き外套姿の少女である。
フードがぴくぴく動いているのは、その下に彼女の髪と同じ銀色の、
愛らしい猫耳があるからで――――)

だからさぁ、絶対損にはならないって!
ね、お願い、……せめて一週間、や、三日でも良いから、
ちょっと置いてあげてよ、ね?

(まるっきり、野良猫をうっかり拾ってしまった子どものようだが。
本人はいたって真面目、真剣に交渉しているつもりなのだ。
―――――はっきりいって、営業妨害レベルで目立っている。)