2022/09/07 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
エレン・ローズマリー > ハイブラゼール 高級酒場 “見世物小屋” にて

ここはアケローンでの死闘 凌辱の様子を、放映代を支払うことでリンクさせる生中継
もしくは録画された様子を大画面で店内で流すことを売りとした一種の娯楽と酒の場
会話もそこそこに、映像からでる 悲鳴 後悔 懇願 裂帛 剣撃の鋼の擦れる音
それらの音声は少し高めの出力で設定されている。

エレンは、いつものように白と黒のレースコートにゴシックドレススタイル
モーツァルトブルーのサイドに白百合のレースリボンが垂れる幼げな、まだパパにだっこされても喜べそうなギリギリの背丈。
しかし、座るソファ席では足を組み、テーブルには突き刺さる黒髑髏の剣が一本。
愛銃すら転がしており、白桃ワインと細長く固めたチョコレートスティックをパキリと砕く小さな口元に笑みはない。


「アスピダから降ってわく傭兵の金は、アケローンに人気はないけど…、…
 美味しいごはん 濃厚なお酒 柔らかい女体 基本の三つを欲してくれるからありがたいわね。」


最近、隣り合わせる山脈のアスピダからは定期的に一部の需要が減り、一部の需要が高まっている。
血肉争いは腹一杯だと言わんばかりに、静かな時間 美味美酒 性癖に見合わせた女 を欲しがる。
商人や争いに無縁な紳士淑女には気持ちいの良い商売も、戦争が売りの者らにはウケは悪い。

なにより、アスピダ内で完結させればいいはずの事柄を王都と港湾を結ぶルートにまで被害が及ぶ様子
それに今エレンは青筋が立ってもいいほど、苛立っている。


「盗賊も、今まではマナーさえ守れば金を循環してくれる存在だったのに、ね。」


テーブルに突き刺さった剣は、それの感情が込められているのかを知るのは、知る者だけでしかない。
映像ではまだ胸のふくらみも育ち切っていない学生風の女子が、杖を折られ
口も膣も穴も全部竿で埋められた様子がドアップだった。
ガボッ おぐぇっ ヴぉぇ と嗚咽と涙ぐむ鼻腔に水気たっぷりな声が聞こえる。


「“平和”だった頃が、懐かしいこと。」


映像を見ながら、白桃ワインに口をつける。
あの光景を、平和な頃と呼ぶ今の時代 どれほどなのか。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からエレン・ローズマリーさんが去りました。