2022/08/12 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒精と奴隷のバー」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
エレン・ローズマリー > 外は雨 風も強まりつつある。
明日は、降り注ぐ日になる様子。
今日の夜という日は、肩身の狭い思いをしそうだと、エレンは外の音に耳を傾ける。
ダンピール故の、人よりも尖る耳先がピクリと外の空の喧噪を知らせていた。
そしてダンピールであるものの、血の濃さ故か、流水は大嫌いだ。


「せっかくの夜が台無しね。 昨日は、綺麗な満月と霞雲が好い塩梅だったのに。」


調教奴隷とそれを肴に飲む甘美な酒精
ハイブラゼールの酒場なら、いくつも再現していそうなその店の中
エレンは銀ではなく、金と複数の金属で融合されたホワイトゴールドと呼ばれる銀食器
柄の長く、しかし受け皿は小さめのデザートスプーンを用いていた。

ソファに腰を下ろす小柄な体 畳まれる逞しい竜翼のような双翼。
モーツァルトブルーの下に備わる幼げな、丸い赤い瞳と零れる小さな歯列の突起。
そしてその幼げな面貌の傍にいるのは、両手を太ももに添え、正座よりも小さく臀部を浮かせた綺麗な全裸
みずみずしい銀髪と目隠しされた黒い一条のアイマスク。
唇は振え、屈辱と恐れと支配を受け入れている姿。


「―――あむ。」


エレンは、その全裸奴隷の胸の谷間でたっぷり盛られているチョコレートソース
ダックワーズ替わりの焼いたチョコレートのプレートが二枚添えられた菓子を口にしている。
とろけるチョコレートと血を混ぜ合わせた溶けたままのチョコのスイーツ。
実在している菓子で、チョコレートの配合を変えることで溶けたままにし、いくつかの香料と血を混ぜることで
掬って食べる菓子 カーミラのような溶かしたチョコレートとバラの精気を吸い上げる姿になぞらえているようで
エレンの口に非常にあっていた。

最も、そのチョコレートがこぼれないように豊満な胸元を必死で両手で押さえつけたまま谷間を維持する姿
王族貴族の成れの果てとしては、充分な器である。


「女体盛り、といったかしら。 使うならいい餌を食べていい飼育場にいたほうが、やはり清潔に感じるものね。」


スイーツの女体盛り、というよりも器変えか。
エレンのしている行為はどこの店でもありそうな 女体盛り それである。
裏手で友人が女体盛りの話を口にし、エレンが再現してみたもの。
もっとも、奴隷や平民では聊かためらわれる。 店で使用するために買い取った王族貴族出身奴隷に
器の代わりをさせる 値段はリーズナブル 奴隷も、股を開いて乳房を上下に揺らすよりもよほど有意義だろう。
耐えきれなければ即座に、飼育場が発情小屋だ。


「嗚呼、ダンピールだとチョコレート以外、口にする気がないのが残念。」


そう言って、チョコレートとマリアージュさせるように薄桃色のロゼをゆっくり口に運んでいく。
正しく貴族 正しく夜の店を行きかう姿だろうか。
廻りの宣伝にも、十二分に行えている。