2022/07/25 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にピスィカさんが現れました。
ピスィカ > 「ぐぬぬぬ……こい、こいっ……!」

ハイブラゼール内のとあるカジノにて。
ルーレットに向かい、凄まじい形相で睨みを利かせる者一人あり。
くるくると回る球体が速度を失い。
かつん。こん、こんっ。ころんっ、と。
ポケットに球が落ちるのを見れば。

「ぬがああああああああああっ!」

絶叫が響き渡った。
ルーレットを睨んでいたピスィカは、チップを全て奪われれば。

「あー、もうっ!
 一回休憩!」

と荒々しく吐き捨て。
ルーレットから離れていく。
相当に負けているのだろう。
ぷんすこぷんすこと怒りながらカジノ内を歩くピスィカ。

「くっそぉ、今日はアタシの日じゃないっての?」

誰に聞かせるでもなく、文句を言うピスィカ。
懐に手を入れ、小さな袋の中を覗けば。
その中の金貨は、だいぶ少なくなっていた。

ピスィカ > 「……ぬぅ。これはマズい」

基本的には、宵越しの金は持たぬ主義。
その日その日を享楽的に生きれればオッケー。
なんて思っているピスィカでも。
ちょっと笑えないほどの所持金である。

「……いや、もうここは開き直って。
 明日からまた仕事頑張るとして。
 今日は勝負に出るべきなのでは?」

ピタ、と足を止めてぶつぶつ呟く言葉は。
典型的な負けギャンブラー気質な言葉であった。
しかし、追い込まれてしまっているピスィカは。
一発逆転を狙い、何のギャンブルをしようかと思案しはじめる。

ピスィカ > そうして、ピスィカは最後の金貨を持って勝負に出て……。

「ぎゃおおおおおおおっ!?」

見事、絶叫するハメになったのであった。

その後、とぼとぼとカジノを後にするピスィカの姿がしっかりと目撃されたのだとか……。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からピスィカさんが去りました。