2022/07/13 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > (此処暫くは王都での活動が多かった
だが、御蔭で王都側にも、其れなりに有用な人脈と足場を築く事は叶ったろう
支店である王都の娼館も、今の所は順調に経営が進んでいる
少なくとも、ハイブラゼールにて、最初に己が娼館を始めたころに比べれば
元となる資本と高級娼館としての知名度が在る以上、其の開始規模は段違いだ
故に――久方ぶりの帰還だ。 勿論、此方側に全く訪れなかった訳では無い。
己にとって、距離と言う物が無意味である以上、何度も気のままに往復は繰り返して居たが
長く住処とした此方の街に、長く滞在する事と為ったのは、久方ぶりであった。
――其の久方ぶり、と言う尺度も、あくまで人間の感覚で、では在ったが。)
「―――――とは言え、さして何かが変わった訳では無いのだがねぇ。」
(大きな変化は、見られない街並み。
無論、細かな店舗の隆盛衰退は在るだろう、だが、其れを含めても
街の構造が、その社会性が、大きく変化した訳ではない
娼館の屋上、己と一部の従業員のみが立ち入りを赦された庭園にて
椅子に座りながら、階下の街を、娼館に面した大通りの様子を眺めては
果たして、何事か、愉快な事でも起きてはいないか、と
グラスの葡萄酒を煽りながら、のんびりと過ごして居た)。
■ルヴィエラ > (夜となり、街は相変わらず活気に満ち溢れている
街行く人々の欲望を受け止める為の街、性だけではない、金、食事、娯楽
様々な欲求へと答える為の店が連なり、街を為す。
無論、そんな物が集まれば、煌めく街灯に照らされて闇もまた深くなる
最低限の治安と表向きの統制こそ取れて居ようと、悪意を拭い去る事など出来はしない
今この瞬間にも、街の何処かで、誰かが牙を掛けられ、獲物となって居るのだろう
其れが、この街での日常で在るのだから。)
「――――……この間に、噛み付いて来た子犬は払って仕舞ったからねぇ。
暫くは、表立って手を出して来る愚か者も居るまい。
……ふむ、順調に行き過ぎるのも考え物だね。」
(その結果が、少々の退屈だ。
とは言え、本来はのんびりと引き籠って居るのが己だ
今、積極的に動き回って居る事の方が寧ろ珍しいと言えよう
何もない、ただ葡萄酒を共に怠惰に過ごすのもまた、懐かしく、悪い物では無い
少なくとも、己が動かずとも、王都とハイブラゼール、二つの娼館は問題無く運営される
己が"娘"たちが、生きて行く為の『家』。 ――その安寧は、喜ばしい事なのだ)。