2022/06/26 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にリレイさんが現れました。
■リレイ > お店の主人の仕事とは何だろうと思う
少なくとも自分は、今雇っているウェイターさんや経理さんほど接客ができるわけでもない
夜のお相手なんてもってのほかだ。
自分も、親に無理やり連れられて体験し、手ほどきを受けた事はあるけれど…全く敵う気はしない
なら、自分にできることは…と考え
いっそ、そういう界隈が酷くにぎわっている場所を訪れてみようと考えた
頼れる共同経営者にまた負担をかけることを心苦しく思いながら…何日か仕事の隙間を空けて
娼館や酒場、カジノがひしめきあう複合施設の街、ハイブラゼールへやってきた
「い、いたた…。んー…!
いや、でもすごいなあ!想像以上だ…」
時刻は夜
長旅で固まった体をぐぐ、と伸ばし街へ一歩足を踏み入れる
■リレイ > 「う、わあ…」
まず目に入ったのは…段違いのきらびやかさ
どこもかしこも熱気に満ちていて、熱狂という言葉がぴったり
辺りを見渡せばカジノから娼館へ行ったり、その逆もあったり
もちろん、遊べば腹も減るし喉も乾くため…酒場も大賑わいに見える
実態はわからないが、外から見る分には…自分が思い描く理想にかなり近い
「んん。経費扱いでいいって言われたけど…流石にカジノは…
良さそうな酒場か娼館…ううーん」
お小遣い…ではないが、ある程度は経費で落としていいと共同経営者から言われている
なので、軽く遊ぶには問題ないのだが…何分、始めて来る場所
不夜城と化している複合施設を前に、少し尻込みしていた
いわば、取って食われるのではないかという漠然とした不安に近い。
今回はスカウト目的ではなく、単純に勉強と経営方式をちらりとでも見れれば…という程度の目的だ
もちろん、そうならない可能性もあるが…
道行く娼婦や荒くれにもにこやかに手を振りつつ、内心冷や汗をかきながら通りを歩いていく
「案内さんでもどこかで雇えばよかったかな…」
迂闊。
計画も綿密には立てず、コネもない自分では良い店悪い店というのも判断がつきにくい
結果、きょろきょろと…おのぼりさんになりながら、ゆっくり注意散漫に歩くしかなく
■リレイ > 「ん、んー…いやでもここまではうちじゃちょっと難しい…?
もっと儲かったら考えてみよう…」
一先ず、お店に入るのは後にして
外からちらちらと様子を伺う
内装や、接客している人物の表情、外からわかる程度の料金システムなどなど
言うなればスパイと取られても仕方ないが、男の目にあるのは純粋な好奇心と理想への渇望だ
「よし、次はあっちに…」
などと、ぶつぶつ言いながら、自分の足を使って不夜城を探索している
■リレイ > 「やっぱり名前を売って人を集め、またそれで人をーって感じかなぁ
どこもかしこも、どうやって宣伝してるんだろう…。
でも、中身も伴ってないとなあ…」
腕組みしながら歩く
声掛けなどはあるが、宣伝言葉だけ受け取って
ただ、それでも…自分たちのお店の足りない所ばかりが際立ってくる
教育、募集、宣伝…
「うーーん…」
そろそろ入る店も決めよう。
このままでは怖い用心棒辺りになにがしか文句をつけられるかもしれない
とは言っても、自分の直感以外に情報はない
相変わらずきょろきょろとしながら夜の街を歩く