2022/06/06 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” クラブ」にレディ・レッドさんが現れました。
■レディ・レッド > 当日は雨
種族性からか、こんな日は憂鬱な気分になる。
暗く日の光の差さない真っ暗な地下で一人怠惰に過ごすのもいいものの
生憎と王都ではなく港湾都市という 大きな海が目の前に広がる場所。
馬車を伴い、傘を差し、酒精と葉巻の紫煙が漂うクラブの中
賑やかな場所とは違い、交流とゆっくりとした時間が流れる場所は外と区別化されている。
新しくやってきた貴族が顔合わせに紹介されることもあれば、家族を忘れ一人静かに過ごす者もいる。
レッドも、暗い地下室や夫と過ごす時間以外で、外という空気を味わう時間は月光浴か
こういった切り離されたような空間のほうが居心地がいいと言える。
夜以外に身動きが取れない印象の化け物など、どこまでもインドアなものだということだろうか。
「夜遊び好きや夜会に出かける者達ほど、若くもない。」
偶に会話を弾ませる紳士淑女。
不老というものを獲得した存在は、見た目を抜きにしてそんなことをつぶやきながら
黒のレースグローブ 喪服のように黒で統一された姿には
琥珀古酒のグラスとペティコロナと呼ばれるサイズと同一の葉巻が携えられている。
時折甘い香りの視線をゆっくりと口の中で転がし、肺に入れることもなく視線が ふぅ と吐き出される。
甘い香水と混ざり合い、髪や指先には香水の他に、この甘い煙の香りがしみついている。
一人になれば、焚火の明かりの傍で一人用ソファで足を組み、無駄な時間を無駄に過ごす。
ある意味では貴族らしい、贅沢な時間だろうか。