2022/05/03 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にフェリーチェさんが現れました。
フェリーチェ > ダイラスに向かう事を告げれば、案の定というべきか命じられるあやしいお仕事。
弱小派遣みたいな立場で断る選択肢はない。
職場は貴族の息が掛かったとあるカジノ。
"聞かされた範囲"では小間使いのようなサービスを含む接客業ということになっている。

「北セレネル産ブランデーのソーダ割りをお持ちしました。
 ご注文のお客様は……」

大ホールから少し奥に入った高額レートの賭けができる台が、少女の任された担当領域である。
ここで給仕とディーラーのお手伝い、それからお客様を繋ぎ止める話し相手になるのが主な仕事だった。
同じ台につく他の娘も似たようなもの。
他の台と比べて違った点は、やや年齢層が低めで固められ、過半数の動きはまだぎこちない。
人材不足で適当にかき集めた……ということで無いのは、ぴったりと完璧に身体にフィットしたパニースーツが物語っている。
フェリーチェ自身もワインレッドのバニースーツに薄黒のパンストと慣れないハイヒールを履かされた。
ウサミミのカチューシャは初めてはめたのにズレもしない。

食い込み気味のハイレグカットをこそこそ直している間に、まだ負けた客と入れ替わった客が新しいゲームを始める……。

フェリーチェ > コインを分配するとき胸元を覗き込む客や、振り返ると後ろから腰回りに感じる視線などを捌きつつ、初日はそう大変なこともなく仕事を終えることとなった。
交代の娘に声をかけ、安堵のため息とともに帰路につく。
毎日こうして穏やかな日々が続けば良いのだけれど……。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からフェリーチェさんが去りました。