2022/02/02 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 大酒場 赤鯨」に八蛟さんが現れました。
■八蛟 > 港湾都市 ダイラス
大歓楽街 ハイブラゼール
店が並ぶ娯楽を提供するための場所は競争率が激しく、つまらない店も
潰し合う店も多いだろうか
だからこそ生き残っている店というものは支持率があり、一定の客を出迎える用意が整っているといえる。
赤煉瓦模様の壁で作られた倉庫のような大きさの酒場もその一つ
賑わう席が多く並び、グループを作る者 交流をする者 娼婦は懐の大きい客を見定め
男は生き残った日の酒も 略奪で得た酒も等しく美味いと呷っている。
八蛟はその日は一人
動く理由はいろいろなもので、鬼の気まぐれ
金よりも楽しめるかの過程で選ぶところが大きいのは
欲望の形が人間よりもより原始的になっているせいだろうか。
それでも得ている金は大きいのか
海街では得られにくい粉焼きの生地は薄く硬く焼かれ、魚介をたっぷりのせてチーズで繋がれた焼き物
切り分けられたピースをガブリと口にしながら、度数の強い濃い茶色の寝かせ酒を飲むというよりも
口の中へと流し込んでいるかのような傾けで口の中へ消えていく
舌で味わう前に喉の熱が悲鳴を上げ続けているだけのような飲み方でも、鬼からすればそれでやっと酒
口元をぬぐいながら、大きな体格見合うようにカウンターで二席分のスペースで一人が腰を下ろす姿
時間帯からして、暴れた後なのだろう 顔つきは喉を潤し、喰らって落ち着きと悦を含んでいる。
「くはぁっ……♡ こいつぁ良い酒だ 益々力が入るってもんだ。」
冷たい外気にさらされていた頬は、酒の熱で温まりながら機嫌よく
空の酒小樽がいくつも出来上がっている。
その小樽だって、本当ならひしゃくで盃に注いで振る舞う少人数向けのまとめ酒のはずなのに
それを一人で杯代わりにしているのだから、周りの何人か呟くというもの。
鬼がもう顔を出しているのだな、と。
まるで少々気が早いような言い方は、日取り的なネタ混ぜだろうか。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 大酒場 赤鯨」から八蛟さんが去りました。