2021/10/02 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にシホさんが現れました。
シホ > パーティーを組む若い冒険者たちと近海に巣食っていた海魔を退治するために訪れた島
ウネウネしたようなどろどろしたような海魔を船上にて退治する頃にはすっかり日も暮れてしまって、
大陸まで戻る船はすでになく冒険者仲間たちとこの島に一泊することになった
朝早くから夕暮れ近くまで海魔を退治していたものだから齢3桁に突入しようという自分はすっかりと
疲れてしまっていたのだけども…若い冒険者仲間たちはまだまだ元気旺盛で、
キラキラとした街中にまで引っ張っられてしまった
中には今日の討伐報酬で一攫千金、なんて言っている者もおり、念を押して、

「私は君がどうなっても貸さないからね、お金」

と念押ししておいたが、カジノで一山当てた後の事ばかり、口にするものだから、
元気だなあ…と返って感心してしまったのである

―――さて、そんな一行と夕餉を共にし、普段は口にできない新鮮な海産物に舌鼓を打ち、
酒精も幾らか回ってきた頃合い、仲間たちの幾人かは腹ごなしも終えたし、とカジノへ向かい、
残った幾人かは折角だからきらびやかな街並みを見て回ると出ていってしまった
それらをやはり、元気だなあ…と見送り、1人残された自分はゆったりと酒精の入ったグラスを傾けていた
幾ら飲んでも体質か、酔えない質ではあるが、喧騒に浸りながらゆっくりと盃を傾けるのは嫌いではない
嫌いではないが今夜この時に限っていえば、あまり動きたくない、というのが本音であるようにも思う
盃が空けば元気に行き来する店員を呼び止めておかわりを要求する
もう、1杯か2杯も飲んで宿に戻ろう…そんなつもりでいる

シホ > それから何杯か盃を重ねて
ふ、と短く息を吐くと通りがかりの店員に代金と幾らかチップを手渡して

「ごちそうさま、これで失礼するよ」

立ち上がろうとしてフラリとするのは酔いではなく疲れのせいのように思う
しっかりとふらつく場面を目撃したであろう店員に照れ笑いのようなはにかみを向ければ、
おやすみ、と伝えて酒場を後にし、宿に向かうのである―――

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からシホさんが去りました。