2021/08/12 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にシシィさんが現れました。
シシィ > ───ゆらゆらと揺れるのは仄かな魔導灯。
カジノの中ではそれぞれのテーブルで賭け事に興じる者、接待のために侍るもの。
ディーラーがコールする声が静かに響いている。

つまりはそれぞれに、己の享楽と娯楽の時間を楽しんでいるのだといえるだろう。

バニースタイルの給仕の蠱惑的な仕草とともに、ドリンクが運ばれる。

その給仕の掲げる銀の盆から、フルートグラスをひとつ受け取り、女はするりと、賭け事のテーブルを離れた。

丁度ワンゲームが終わったところ。勝ちもせず、とは言え負けもせず───。ほどほどの様子見で切り上げた、というところ。
柔らかな素材の長い裾を揺らして、ラウンジのソファに身を預け。


特に得たいものがあるわけでもないが───商用のついでに顔を出したといったところ。
燻る煙と酒精の香り、その中でゆったりとくつろぐ風情を見せていた。
柔らかな表情をたたえつつ、気紛れに酒精のグラスを傾けて。

「─────」

カジノ内の、仄かな灯りに照らされた、種々の人間模様を見るともなしに眺め。

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からシシィさんが去りました。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
今宵も、人の夢と絶望が金貨となって行き交っている。
一攫千金を夢見る者達が。或いは、純粋に遊戯を楽しむ者達が。
勝負の熱気を会場に満ち溢れさせながら、賭博に勤しんでいた。

そんな様子を遠目に眺める少年の姿。
ホールを見下ろすラウンジで果実酒のグラスを傾けながら悲喜こもごも――大半は悲であるが――交じり合う会場を眺めていた。

「……今宵も此処は盛況だな。まあ、金を落としてくれる分には大いに喜ばしい事ではあるが…」

ハイブラゼールの一角に構えられたこのカジノは、自らの家も多くの出資金を出している。
繁盛しているのは単純に喜ばしい事ではあるし、店の名が上がれば接待の場としても有用。
…ではあるのだが、賭博にとんと興味の無い少年にとっては、よくもまあ此処迄熱中出来るものだ、と。
小さな苦笑いを零す様なものにも見えてしまっているのだろう。