2021/06/11 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にルビィさんが現れました。
■ルビィ > 昼も夜も無い歓楽街、中でも地下カジノとして密かに知られた店の奥。
ディーラー対プレイヤーのカードゲームが行われているテーブルのひとつに、
ドレス姿の女が一人、数刻前から興じていた。
「ん、ふ………ぅん、――――――ダメねぇ、今日は運が無いわぁ……」
配られた手札をそっと開き、紅い爪先を遊ばせながら、
天鵞絨張りの椅子に身を沈めるように座った女の唇からは、溜め息交じりの呟きが洩れる。
組み上げた脚は大胆に入ったスリットから惜しげも無く晒され、
ゲームの行方よりも、そちらを見物しているギャラリーもちらほら居る様子。
しかし、テーブルに積まれたチップの数も、人目を引く要素には違いない。
悪い噂の絶えない、こんな店で。
女の身で、大きな勝負に出ることは、ともすれば身の破滅を招きかねない。
既に大分負けの込んでいる女の口許は、けれど、くっきりと弧を描いていた。
「嫌ぁねぇ、コレ、ひょっとして………イカサマ、とか、だったり、ぃ?」
うふふふ、などと、愉しげに笑いながら。
顔色ひとつ変えずに微笑むディーラーの後ろで、こちらを睨みつけてくる屈強な男。
そちらへもにっこり紅玉を細めて、手許のチップを全て差し出し、
「まぁ、良いわ。
………ディーラー、一枚、チェンジさせて頂戴?」
■ルビィ > ――――――――そして、ショウ・ダウン。
女の運命を決めるカードは、果たして――――――――。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からルビィさんが去りました。