2021/05/15 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にマダムオーリンさんが現れました。
■マダムオーリン > ダイラス一にしてマグメール屈指大歓楽街ハイブラゼール。
大きなカジノやホテルが立ち並び不夜城とも評価れる醒めぬ酔いに溺れる街。
その中でも屈指の高さを誇るカジノ施設“パンドラ”、その最上階に存在するVIPカジノに女は一人座っていた。
「…………」
部屋に置かれているのはポーカーテーブルと1対二組の椅子のみ。女以外の人影もなく、豪華な装飾こそされどVIPカジノ、というにはあまりに寂しいその部屋で女🪒無言のまま、手元にある封筒――このカジノへの“招待状”をもてあそび、じっと入り口の扉を見つめる。
■マダムオーリン > “全てを投げ売ってでも手に入れたいものがある”そう強く望んだ時に悪魔から招待状が届く。
ここ最近ハイブラゼール内でまこしやかに囁かれる噂、一種の都市伝説。
泥酔でもしていなければ一笑に付すような眉唾もの噂、それを現実とするものとして女は存在していた。
難病の薬を求める冒険者、人生の一発逆転を望む娼婦、さらなる力を求める魔族……。そういった者達の懐へ密かに招待状を渡して回る。
「望むものの為に人生全てを賭けて勝負をしてみませんか?」
そう書かれた招待状は傍から見ればただただ胡散臭い詐欺まがいの代物だろう、その場で破り捨ててしまう物も少なくない。
ただ――その一文に縋ろうとするもの、その一文の奥にある欲望毎くらい尽くそうとする者、そういったものは必ずこの場所へ足を踏み入れる。
女は今日もまた、そういった者の為にこのフロアへじっと待っていた。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にマダムオーリンさんが現れました。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からマダムオーリンさんが去りました。