2021/04/08 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 昼間の酒場」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
エレン・ローズマリー > 眠らない夜 不夜城 至福の歓楽街
色々な印象のあるハイブラゼールにももちろん日向の時間は訪れる
夜を迎える前に通路を清掃され、邪魔な浮浪者らは肉となり、娼婦は夜に客を取る為に眠りにつく
夜の店に携わる者達もまた、一時の休息を得る。

そんな中、昼間にも店を開ける酒場もあった
夜に働いて帰ってきた者らが酒精を傾けもすれば
客を取れなかった娼婦に小遣いを握らせて皿洗いや床清掃などをさせる情のあるマダムもいる。
食事をとるだけとって帰っていく者もいるだろう

昼間の酒場とは、品がなさそうで意外と儲かるものなのだ。

「今日も盛況ね、マダム。」

カウンターにて、供回りも連れずに一人仕事を終え
夜の働く場所に比べて随分と静寂な店の中
甘い黄肉色の果実酒を片手に、そう声をかけるのは幼い姿 背中の両翼
周りにも同業者がいるであろうエレン。

昼間に一人、自宅ではなく昼間の酒場で休息の酒精を傾ける辺り自由なもの
夜更かしならぬ朝更かし マダムは人外なエレンにも物怖じせず

      『飲んだらとっとと帰んなさい 良い子だから。』

まるで小さい子供に言い聞かせるようなそれ
それにクスリと、おかし気に、しかし魔性を含める妖艶な笑みで心地よさげに耳に通し、丸みのあるグラスに
もう一度お替りを強請っていくのだ。

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 昼間の酒場」からエレン・ローズマリーさんが去りました。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にヴァレリー=D=ツインテイルさんが現れました。
ヴァレリー=D=ツインテイル > 「……ぐぬぬぬぬっ……!」

女は、呻いていた。
ハイブラゼール内、とあるカジノ。
ルーレットのテーブルに着いていた女は、呻きながら玉の動きを凝視していた。
そして、その玉がポケットに落ちた瞬間。

「ぎゃあああああああああああ!
 クソですわあああああああああ!」

絶叫した。両手で頭を抱えて、絶叫した。
どうやら、見事に負けたらしく。
表情は怒りと憤りに歪んでいた。

「も~やってられませんわ!」

そう吐き捨てると、女はテーブルから離れる。
ぶつくさぶつくさ文句を言いつつ、カジノホール内を歩き。
壁際にて立ち止まると、地団駄を踏む。

「なんでこの私が連続連敗負け続けなんですの!?
 このカジノ、イカサマでもやっているんではなくて!?」

おまけになんだかひどい言いがかりをもらし始めた。
周囲の客はゲームに熱中していて気づいていないらしいが。
傍から見たら、迷惑客そのものの動きだ。

ヴァレリー=D=ツインテイル > 「ふん! やはり、私にはもっと高貴なカジノのほうが合ってますわ!」

最終的に、女はそんな捨て台詞を吐いて店を後にした。
とはいえ、その表情は悔しさに歪んでおり。

「……次は、絶対負けませんわ……!」

やっぱり、単純に負けたことを悔やんでいるらしかった。

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からヴァレリー=D=ツインテイルさんが去りました。