2021/01/25 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス 突き出た島 「レストラン」」にアウル・リブライアンさんが現れました。
アウル・リブライアン > 王都 港湾都市 海を傍に置く都が目立つ中で、この場所は海が静かに流れる場所に構えられたレストラン
まるで小島に店を構えたように感じる、突き出た島の店
ハイブラゼールとは全く真逆の空気だろうか
店内は時折曲が奏でられることもあるだろうものの
カウンター 一つ一つのテーブル席 燭台点々と明かりを灯す空間

其処では荒くれ者は用心棒として傍に控える
紳士淑女 初めての逢引 欲深い目をした老夫婦
秘密の会合をする者たち 様々な者達が静寂と食事を求めてやってきていた

魔女もまた、食客として共にいる夫人と共にダイラスへと赴いた夜
夫人は夫どころか、浅い関係の男と楽しんでくる様子だ
共に出かけてくると魔女を誘ったのは口実と友情を混ぜた何か

魔女もまた。こういった店を知っているせいか、何も未練もない
友人と別れを告げ、一人窓際の席で食事をとる

海獲れの魚が衣をつけて焼かれ、赤いソース・トマトと揚げた緑の香草
ナイフで切れ目を入れたそれを、ナプキンを身に着けた口元へ運ぶ。
外の冷えた空気と静かな暗い夜を境目に、暖かい空間の中で一人食べる姿は少し浮いているだろうか。

アウル・リブライアン > 食事はこの魚料理だけで十分なように、魔女は一品しか頼んではいない
後はある程度の時間を、読書で過ごすように燭台の明かりと静かな店内の中で過ごす

やがて、夫人は夜明けの共するものは必要がないらしい
夫人から懐に入れていた三つ指で支えられる程度の、小玉水晶に連絡がくる
魔女は一つ溜息を 寝台の上の時間が終われば、用のない相手らしい

それは魔女と過ごすほうを有意義ととったのか
夫人にとっての有意義な時間は終わりを告げたのか
魔女はグラスの中に新しく酒精を注いだ

それをゆっくりと飲み干すまではその場所にとどまっているだろう
そしてグラスの中身が終わるのなら、それがまだ乾かないうちに店内を出ていくだろうか
会計を終え、冷える海のそば
潮の香りがする風が静かに吹いている中、コートの中で息をひそめている愛蛇を確認する

迎えの馬車が見えたのなら、そのまま夫人と寝泊まりをする、ここよりも騒がしくも、静かに過ごせるホテルのスイートへ
赴いていくことになるだろう。

ご案内:「◆港湾都市ダイラス 突き出た島 「レストラン」」からアウル・リブライアンさんが去りました。