2021/01/10 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にヴァレリー=D=ツインテイルさんが現れました。
ヴァレリー=D=ツインテイル > 港湾都市であるダイラスは、理由あって栄えている。
一番の理由はそれこそ、その都市の在り方。
港湾都市であるが故の、物流や海上交通の要所であるからこそ人が常に入るという。その仕組みあってのことなのだが……。

「そういうものとは無関係に。
 まー、こういうんはできるわけですわよね」

そういう街には、当然盛り場が出来上がっていくわけで。
女は、ダイラス、ハイブラゼール内のカジノのバーラウンジで。
どこか、呆れたような表情で、客たちを見ていた。

「……どいつもこいつも。騙しがい、利用しがいのなさそうな客ばかりですわねぇ。
 ……なんていうか、案外悪事って難しいですわね」

注文した酒を呷りながら。女はそう呟き。
はぁ、とため息を吐く。

「……せめて、なにか。
 面白そうな人間がいればいいんですけれども」

カジノ狂いのギャンブラーとか。
道楽遊びの貴族なんて願い下げですわー。
などなど。失礼な物言いをしつつ。
女は客を観察し続けていく。

ヴァレリー=D=ツインテイル > 「……このお酒、美味しいですわねぇ……」

ちょこちょこ飲んでいた酒の美味しさに。
今更気づいた、とでも言うかのように。
女は呟き、お代わりを注文した。

そのまま、女は静かに酒を飲み。
特にゲームに興じることもなく。
ほどなくして、カジノを後にした……。

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からヴァレリー=D=ツインテイルさんが去りました。