2021/01/01 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にアークさんが現れました。
■アーク > 昨日は錬金テントを物陰に設置して一夜。
今日も路銀を稼ぐためにとことこ歩いて売り子をする少年。
「お守り― アミュレット― ギャンブルの女神さまもお気に入り― ギャンブルの前にどうぞー」
等と子を上げながら大通りをチョコチョコ歩く小さな姿。
時折屋台から漂う香ばしい体に表情を崩しそちらへ引き寄せられるようにふらふら。
■アーク > 「ふわぁ おじさんいい匂いだねぇー 美味しそうだねぇー」
くんくんと鼻を鳴らせば鼻をくすぐる香辛料に肉の匂い。
正直昨日からあまり碌なものを食べていない為、お腹が小さく鳴き声を上げる。
自分のお腹からのうっ滞を受けて、服のうちに潜ませたがま口の財布を取り出し今度はお財布にお伺い。
昨日はそれなりに売れたおかげで路銀にするにしても余裕はある。
むうぅうぅと小さく唸ってからおじさんをちらり。
「ねね、おじさん 一本化逢うからお肉ちょっとおまけしてくれる?」
肉を焼くカウンター越しにキラキラとした目を向け交渉というなのおねだり。
■アーク > 根気と交渉術でお肉増量をもぎ取り重くなった肉の刺さった串を二本。片手に一本ずつ受け取る取る笑顔で別れを告げて休憩とばかりに広場の端の方へ進んでいく。
「おっにくーおっにくー 元気の素― 幸せの味―♪」
にへっと少し緩んだ笑みを浮かべながら冷やされたベンチに腰を下ろしたが為、尻から伝わってくるその寒気に小さく体を震わせてから、さっそくにと、串を一つ口で挟み、引き抜くともぐもぐと咀嚼を始める。
■アーク > もぐもぐ、むぐむぐ。
少し硬い肉質だが、噛めば噛むほど味が出てくる気がして、何となく噛み続ける。
形もだいぶ崩れて味が無くなったところで、次の肉をぱくりと一口。
のんびりゆったりとした食事時。
椅子が少し高くベンチに腰を下ろすと地面から離れた足先ぷらぷらと前後に揺らしながらもぐもぐ。
■アーク > 串を二本食べれ小さなお腹はイッパイ満足そうにベンチから立ち上がり串をごみ箱に捨ててから再び売り子を始める。
吐く息は白く流れ、冷たい風は気持ち良いが、フルっと小さく体を震えてしまう。
お金も溜まればそろそろ王都に行ってみるのもいいかもしれない。
妖精の道でビュッと行くにしてもまだ印を作っていないためできず、今はまだ砂浜とこの街の外縁部の森の中だけ。
んむむなんて考え事をしながら歩けば口は売り口上を上げ、あっちにフラフラこっちにフラフラと歩いている。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からアークさんが去りました。