2020/12/31 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にアークさんが現れました。
アーク > 昨日海岸についてから、まず立ち寄った場所がハイブラゼールと言うらしいこの場所。
賑やかなこの場所はどうやらギャンブルやら色町のようで…。
先ずはお手頃なお守りでも売って現金収入を得ようと、リュックの中から作った幾つかのお守りを小さく底の浅い箱に艶やかな布で綿を包んだ座布団の上に並べ、てくてくと歩き始める。

「幸運のおまもりー アミュレット― 賭け事のおともに如何ですかー お守り― アミュレット―」

明るい調子で響く声。
幼く高いそれは人々の喧騒の中でもよく通る。
そんな声の主を辿れば、そこにいるのは小さな少年。
上半身を隠すようなリュックを背にひょこひょこてくてくと歩いている。

アーク > 少年はその大きな瞳に賑やかな人波を見れば自然と楽しい気持ちになって満面の笑み。
時折酔っぱらって気の大きくなったおじちゃんやらお姉さんにお守りを買ってもらえてさらににっこにこ。

「お守り― アミュレット― 賭け事の匹もすこしよくなりますよー。」

なんて、声を掛けながらひょこひょこてくてく。
気付けばいつのまにやら裏手に来てしまったが、危機感も薄くおのぼりさんはここの闇をまだ知らない。

アーク > とはいえ、裏通りに来ればだいぶ人が少なくなってくる。
客がいなければ売る物も売れない。
僅かに困った表情を浮かべるとくるっとその場で回り、元の大通りに戻ろうとしてすっかり迷子。

「あれ、ここ、何処だっけ?」

アーク > 困ったと、眉を寄せ、目尻は小さく下がりため息一つ。
止まっていても仕方がないのでとりあえず歩きながら周囲の観察を始める。
石造りの地面に石のブロックが積み上げられた家。
窓からは明かりがカーテンの隙間から漏れ、なんとなくもの悲しさを増すことに。
人通りの少ない場所では夜風も身に沁み、指先からどんどんと冷えてくる。

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からアークさんが去りました。