2020/08/12 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 「ふぅっ、やれやれだ……」
ダイラスはハイブラゼール、カジノ内。
一人の男が、バーのエリアで酒を飲んでいた。
男の表情は明るくは無い。というか、ハッキリ言って暗かった。
「こんな気分じゃあ、勝負しても勝てない、か」
自身の本日の戦果について考える男。
現在、さまざまなゲームをやって、少しばかり負けが込んでいる。
大敗、とはいかないが。見過ごせるほど軽い負けでもなく。
「……気分を切り替えないと、かねぇ」
男の不調の原因は単純。先日、ちょっとしたトラブルにより。
精神的な負傷があるせいで、勝負事に集中できていないのである。
「……ナメられたら終わり、だよなぁ」
はぁ、とため息を吐きつつ。
男は酒を呷り、周囲を見る。
気分を切り替えようにも、どうしたものか、といった様子だ。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にヴェルソートさんが現れました。
■ヴェルソート > カジノに流れる重量感のある音……普通なら楽団の演奏なのだが、どうやら指揮者が怪我をしたらしく…手当をしている間のピンチヒッターで急遽つれてこられた隻腕の男。
一曲、手当をしている間の一曲を、魔法の指揮棒が生み出す幻想の楽器の音色が奏で上げる。
「……~♪」
それに合わせた艷やかなテノールがカジノに響けば、声にこめられた魅了の力にどこか陶然とするものも居て……その一曲が終わる頃には、歌にこめられた癒やしの力が、指揮者が楽団員の調子も戻した事だろう。
そうして軽く会釈をすれば、一人に広すぎるステージから楽団達に交代して、一息吐こうとバーに脚を向けたなら…見知った顔がどうにも陰鬱な顔をしていた。
「……セイン?…随分シケた顔してんなぁ。」
何時もはそんな顔してたら、酒がまずくなる、という側なのに…と苦笑いしながら、彼に近づいていこうか。
■セイン=ディバン > 「……ん?」
聞こえてきた声に、男は周囲を見る。
そこには、見慣れた姿。
その姿に、男は苦笑しつつ。
「よぉ。最近よく会うなぁ」
男は、しゅた、と手を挙げ、相手に挨拶をした。
少なくとも、知り合いと話せれば。
ある程度、気は晴れるかもしれない、と思いながら。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からセイン=ディバンさんが去りました。
■ヴェルソート > 「はっは、なんでだろうなぁ。」
くすくすと笑いながらも…二人はカジノの風景に紛れていく…。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からヴェルソートさんが去りました。