2020/06/22 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】 娼館通り」にソーヤーさんが現れました。
ソーヤー > 富と欲望 貧と堕落の街 ハイブラゼール
そういう街の中で修道服姿という出立は人の目を惹く。
どこの店の者なのかを聞いてくる街に来たばかりの精力溢れる男がいた
また、そう言った服はどこで仕入れられるのかと商売っけを出す商人もいた。

苦笑しながら首を振り、宗教人でありながら、こういった場所での活動がある故にソーヤーは慣れたように説明をしていく。
転々と場所をめぐりながらも、“宗教”ではなく“力”と“治癒”は求められる。
最も多い例がこの“娼館通り”のような身売りの場所だった。

「こんばんは、マスター。ご精が出ますね。」

通りがかり、以前働きに出向いた店の主が懐の厚そうな客を見送っていた後だった。
にっこりと片方の肩に下げる荷物を抑えながらわざわざ頭を下げる動作に、店主は紙巻を銜えながら苦笑した。
火をつけながらも、目の前の修道女が行う仕事は二択のみ。
それ以外はプライベートと知っている店主は、煙を吐きながら仕事か、お楽しみかと聞いてくる。

後者なら店に金を落とさせるつもりなのだろう。
『いい淫魔を引き抜いたんだぜ。どうよ?』
クイッと親指で店内を指し示すのに、小さく頬を染めながら首を振り。

「ま、まだお仕事中です。
 第一マスターのお店は敷居が高いです。」

“治癒”はトラブルを解消し、また一晩過ごした者らへの病移り等のリスクを解消する毒抜きなども含め使われた。
代金代わりに抱いてっていいと言われても首を振るわけにはいかない。
代わりに解毒や治癒が必要なお店はないのか聞いてみる。
新しいお店に顔を繋いでもらう為だ。

顎髭を撫でながら、店主はSM系や少し過激な場所を含む何点かを教えてもらえた。
『次回うちで仕事する際はまけろよ?』
抜け目ない店主にソーヤーも眉を八の字に笑いながら、勿論ですと頷く。

「顔を知ってもらって損はありませんね。」

店主のサインが入ったカードを貰いながら大事にしまいつつ、さて、と仕事に励もうとソーヤーは体に活をいれ―――。

ソーヤー > 何件か安めの娼館を訪ね、一部屋一部屋を訪ね治癒をかけていく。
事が終わった後に対する必要処置を終え、毒や避妊行為を終えるのなら仕事の対価をもらっていった。
他の店舗でも治癒やバウンサーとしての仕事はないかを尋ねると、やはり似たような店がいくつかある様子。
先ほどと同じ系統の店を勧められ、無償で最初に効果を実際に体験してもらってからで構わないとし。
店の中へ入ることが許されたのならその店では顔を覚えてもらうための治療行為に没しただろう。

このような仕事を主にやっていると、自由時間は空が白む頃からになる。
今夜の仕事を終え、手身近な顔なじみの娼館で宿代わりに湯を借り、寝かせてもらおうと欠伸を一つするはずで。

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】 娼館通り」からソーヤーさんが去りました。