2020/05/24 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > (カジノ――この街では多くの客を呼び込める施設
とある大きなカジノの中、盛況なオークション会場の隅で佇みながら
盛況なオークションの様相を、静かに眺めていた。
様々な遊興施設を持つ己が娼館の中に、カジノはない
其の理由は偏に、他のカジノ店との共存の為、だ
何より、この街のカジノでは、オークションを併設する事が多い
物品だけならばまだしも、人間すらもが競売に掛けられる様なモノを
己が娼館の中へと造る事は、無意味である、と
娼館を作る当初、其の場に居た娼婦達には話している。)
「売り飛ばす位ならば、雇いたい所だからねぇ?」
(其処が本音、だろう。 売って金にするなら、娼婦として
或いは従業員として雇う方を優先する、其れが己が方針なのだから。
結果――近隣とのカジノやオークション会場とは、比較的問題も無く
其れなりに「良いお付き合い」が、此れまで出来ている。
ただ――此処最近、少々其の雰囲気が変わって来て居るのは
矢張り、シェンヤン公主降嫁記念、と言う祭りのせいだろう
具体的に言えば――カジノ周りが、随分と治安を悪くして居るのだ
暴力沙汰と言う意味ではなく、もっと、人目につかぬ犯罪行為
例えば――商品とする為の、人さらい、等、だ)。
■ルヴィエラ > (娼館にも決して無関係ではない、何故なら己が娘達も又
そう言った輩に狙われる事が少なくはないからだ。
其れでも此処一帯の人間や組織、集団相手に対しては
此れまでにも何度か「オシオキ」と称した対策を施して来たが
現在、この街で「そう言った事」に影響に与えて居るのは
如何やら、元々この街に居た連中では無い様だ。)
「どうやら、かくれんぼは得意な様だがねぇ。」
(それも――犯罪、と言う物に随分と手馴れているらしい。
困ったものだね、と、ひとり呟きながら眺める、オークションの舞台
今はまだ、その商品の品目は主に、希少な物品で有るが
もう少しで如何やら、その内容は、「物」から「人」へと変わる様だ
其れに合わせてだろう、会場には先刻から、人が増えつつある
まるで、バフートの奴隷市場を思い出す。 だが、此方で態々扱われるのは
其れなりに、売り飛ばす事で金になると踏まれた者達だろう
知人が混ざって居なければ幸い、と言った所なのだが、さて)。
■ルヴィエラ > (以前にも――今回とはまた別の話では有るが
誘拐された娼館の娘が、奴隷市場まで引き摺られて行った事が在る
また、街中で衆人環視の下嬲られて居た事も在る
己が庇護下に在るとて、全ての娘に自衛手段が在る訳では無い
故に、少なくとも館の中へといる時は、護衛役を巡回させて居るのだが
其れでも、僅かな隙を縫って手を出しに来る輩は
少なくとも、今までにだって一定数は存在したのだ
其れが、此処最近は余計に増えている――少なくとも、同業者の娼館では
既に幾度か被害を被っている話も届いて居る
――他国の王族や貴族、騎士までもが売られる現状を顧みれば
当然と言えば当然なのだろうが。)
「とは言え、余り表だって動くのは得策では無いからね…。」
(王都へと新しい店舗を増やしたばかりで、目立つのは不利益しかない
彼方の運営は、別の、現状では最も信頼出来る娘に任せているとはいえ
己が行動で必要以上に苦労を掛けさせるのも、親心としては忍びない
――着々と舞台では、僅かな休憩の合間に、準備が整えられて行く
万一に備えて、「商品」の逃走を防ぐ為の人員すら配置されている様だった)。
■ルヴィエラ > (そうして、始まるオークションを静かに見守りながら
今宵の、父たる姿としての警邏は始まるのだ――)
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からルヴィエラさんが去りました。