2020/04/02 のログ
ルヴィエラ > (『よりにもよって、何故此処なのだ』だとか、『客を取れるものか』だとか
周囲からそんな声が、恐らくは娘の耳へ、敢えて届く様に響く
次第に、物好きが野次馬と為り、其の行く末を見物する為に人が集まる
当然、野次馬が来客を妨げぬ様に、幾人かも娼婦たちが店の中から現れて
道を作り、客人を招き入れたりし始める中で

漸く、店の扉を開いて、一人の女が姿を現し。)

『入って下さい、御呼びです。』

(――其れは、少なくとも門前払いは免れた、と言う事
意外だったのか、周囲が僅かにざわざわと色めき立ち
けれど、その周囲を気にも留めずに娘は一人、館の中へと足を踏み入れて行く

――果たして、其の後娘がどうなったのかを知る者は、誰も居ないだろう
ただ、まことしやかに。 随分と美しい娼婦が一人、増えたと言う噂だけが
賓客達の間で囁かれる様に為る筈で――)

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からルヴィエラさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にクレス・ローベルクさんが現れました。