2020/03/23 のログ
アルヴィン > やがて、騎士はジョッキのエールを飲み干すとともに、広げていた地図を丁寧に折り畳んだ。
皿の上のソーセージとベーコン、そしてマッシュポテトはきれいになくなっている。
脂っぽくなった口の中をさっぱりとさせようと、冷たい清水を騎士は求め、清涼な喉越しを味わった。自然、脂っぽさも薄れゆき、それだけで随分と落ち着く心地となってくれる。
畳んだ地図と剣を手に、騎士は傍らを行き過ぎた女給に銀貨を一枚、手渡した。
混雑する酒場の中、今宵もテーブルを一人で使わせてもらえた礼と、先刻のサービスへの、それは礼だった。
そして、心地よく酔いの気配を覚えつつ、騎士の歩みは階上の宿の一室へと消えてゆく…。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からアルヴィンさんが去りました。