2020/01/31 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にドルチェさんが現れました。
ドルチェ > どういった場所か聞かされないまま、とある要人の護衛としてやってきた違法カジノ。
着慣れないドレス姿なのは要人からの要請で、護衛をする上で避けられなかったため。
中に入ってしばらくは一緒にいたが、とある部屋の前で商談中は安全だからと一旦離れる事となった。

『彼女を賭けの対象とするという事でよろしいかな?』

部屋の中で自身を賭けの対象にしての目玉商品の交渉が進んでいる事など知らず、扉を意識の片隅に置きながら目玉商品や並んでいる物等を眺めている。
その中でも特に目を引いたのは焔の魔力を宿したドレス、その前で立ち止まってじっくりと眺めていて。

『とある筋に連なるため、こちらから提示できるメニューは衣装系や肛虐系に繋がる系統ということになるのだが。』

違法カジノ > 「構いませんよ。観客も喜ぶでしょう。」

黒服のディーラーが、提示された女を見れば快く頷いて賭けを受け入れる。
そして、その部屋は当然かけ事の場であり、この先どうなるかは…

「こちらがルールカードになっておりますので、彼女の持ち主ならお読みください。」

カジノのルールが示された一枚のカードが渡される。
とはいえ、もうすでに理解はしているだろう。
このカジノでは、金ではなく、女の体を賭ける。そして、敗北すれば奴隷として扱われ、
勝利すれば景品がタダで手に入る。それゆえに違法カジノといわれている。

「それで、どちらの商品がご希望でしょうか?」

黒服の男は、欲しい景品を問いかけて…

「あちらのドレスが気になる様子ですが。あれは逸品でおすすめですよ。」

深紅色の煌びやかながら淫猥なドレスをその目に、目玉商品だとばかりにちらつかせる。
当然こういったものはカジノ側の罠であることも多いのだが、果たして。

ドルチェ > 『では、互いの条件が整ったと。』

元々護衛とその対象という以外には特に接点がなく、ディーラーが女を見て快く頷くのを見るとニヤッと笑って。
抑々護衛には賭けには勝てれば良いが、負けたとしても腹は痛くなく、愉快な見世物になるかといった程度の思い入れしかない。

『ああ、大丈夫だ分かっている。』

元々分かっていてやってきた所、受け取ったカードを一瞥し答えて。
女を護衛として雇っておきながら、賭けの対象と成すのはよくある事なのかディーラーを含め話を聞いていた者達が動揺する事無く話は進んでいく。
賭けの対象になったとは知らず、護衛は話が終わるのを待つ間に景品の類を見て歩いている。

『目的は指輪だが、ドレスもつけて貰ってもよろしいかな?
 護衛として連れてきたのだ、その報酬としてやるのも悪くあるまい、その分得点が必要になるだけであろう。』

ドレスの深紅色の煌びやかさが表に立ち、裏に潜む淫猥さに気が付かないまま眺めていると部屋から出てきたディーラーの内の一人にかけられた言葉。
振り返ると護衛対象の男と視線が絡み、男が隣のディーラーと話をした後に手招かれた事でゆっくりと二人に近づいた行く。
その先の自身の運命が男達に対して見世物になるかもしれないとは知らぬままに。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」から違法カジノさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からドルチェさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にカーレルさんが現れました。
カーレル > とあるカジノのVIPルーム
吹き抜けになっており階下で客が悲喜こもごも楽しんでいる様子を見下ろしながら、盃を酌み交わしながら、
お偉方や貴族がカジノでのぼせた頭を冷やして冷静さを取り戻す時なんかにも使われる
時には外に出せぬ陰謀であったり、密会であったりも行われているのであろうが今回はそこまで秘密めいてはいない
単純に仕事を終えたので報酬を受け取りに来た、と言うだけのことである

金貨の入った革袋が目の前のテーブルに置かれ、ぎっしり膨れた革袋から
金貨の音がすれば生き返るような心地であった
護衛数名に左右を守られた『如何にも』という風な依頼人から報酬を受け取れば、
ニッコリと満面の笑みを浮かべて確かにと短く返す
仕事の内容は依頼人の娘の身辺調査であった…親バカな依頼人であるらしく、
とうに成人を迎えた娘の身辺に男の影がないか、自分に調べさせたのである

結果としてはまあ、なんやかんやあって自分も報酬を受け取ることが出来るだけの仕事はした
報告を聞いた依頼人の若干、引きつり気味の顔はまあ、そういうことだったのである
可愛かった娘も何時しか大人になるのは自然の摂理、少し放って置いてやるのも親心では?と
言ってやっても良かったが、自分は父になった事はないので要らんことは口にしないことにした
…これも1つの処世の技である

渋い顔で護衛を引き連れ返っていく依頼人を見送れば、ふ、と息を吐いて深く椅子に座る
琥珀色の恐らく上等であろう酒をちびちびと舐めながら金の使いみちをぼんやりと考える
太っ腹な依頼人で飲食の代金は此方で、と言われたが得てしてこういう所の食事は味気ないものである
酒の良し悪しも対して判らぬから、こうして高そうな酒を取り敢えず飲んでみる
香りは良いが美味いかどうかと言われると正直な所判断に迷う…やがて、グラスをテーブルにおけば、
煙草を取り出して咥えると火を灯した…酒より幾分か此方のほうが良い

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にルドミラさんが現れました。
ルドミラ > その独特な煙草のにおいが漂ってこなければ、振り向きはしなかっただろう。
ラウンジ風のVIPルームの一角。得意客のいる個室へ気に入りの娼婦を送り届けたその足を止め、
黒づくめの女男爵は嗅覚の記憶に紐付けられた男の姿を視界におさめた。
既視感に目を眇めると、横合いからゆっくりと近づき、声をかける。
確か以前、カジノで彼と遭遇した時も、ああして酒杯を前にしていたと記憶している。

「──カーレル。ハイブラゼールであなたを見かけるのは2度目ね。久しぶり。
……相変わらずお酒より煙草? おかげで通り過ぎずに済んだけれど、」

グラスの中身がほとんど減っていないのを見てとって、黒目がちの双眸を和ませた。
後ろ暗い仕事もこなしてもらっている何でも屋は貴族社会にも顔が広く、神出鬼没な男であることは知っている。
そして、いかにもな貴族の1人である女男爵の背後にもまた、適度な距離を保って2人ほど護衛の姿が。
彼らが男に対してはさして警戒を示さないのも、知らぬ仲ではないからだった──。
さて、

「お互い仕事終わりといったところかしら。……軽く祝杯をご一緒しても?」

まだ立ったままに、そう尋ねる。