2019/05/14 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 眠らない街。欲望の都。不夜城。
様々な名前で呼ばれるハイブラゼールのカジノは、今宵も欲望の熱気が渦巻く。

その一角。身形の良い客が集まったテーブルで、舶来品の葉巻を燻らせながらルーレットに興じる少女の様な姿の少年貴族が一人。

「……おや、運が良い。これで、負けた分を幾らか取り戻せたかな?」

少年がチップを積み上げた数字に転がり込んだボール。
数倍になって返って来たチップを眺めながら僅かに肩を竦めて見せる。
所詮、こんな場所で遊戯に興じる金等些細なものでしかない。平民が数年は遊んでくらせる様な金額が動いても、己にとっては小銭が増えたか減ったか程度のもの。

他の客達の視線を浴びながら、次はどの数字にかけようかとルーレットを眺めていた。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 席に着く他の客達は大負けもしていないが大勝もしていない、という様な有様。
己も先程まではそんな感じだったのだが、今のベットで随分とチップの量が増えた。
後ろで眺めている観客達の視線を感じながら、適当にチップの山を数字の上へと押しやった。

「……また当たりか。此処に来て、運が向いてきた様だな」

己が賭けた数字にまたしてもどんぴしゃり。
是は運が良いと言うよりは接待の部類かもしれないなと内心苦笑しつつ、戻って来たチップの山に視線を向ける。
妬みの視線が強くなるのを感じながらも、絡んでくる度胸も無い平民に視線を向ける事は無い。

次のゲームの準備を始めたディーラーの女性に視線を移せば、にっこりと微笑まれた。
御好きな所へどうぞ、と言わんばかりの笑みに僅かに肩を竦めて見せるだろう。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 結局、カジノ側の所謂"客寄せ"に使われてしまったものの、結果としてはそこそこの利益を出す事が出来た。
ホールの客に酒とチップを振る舞い、従業員達に丁寧に見送られながらカジノを後にするのだった。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。