2019/05/02 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にシャノンさんが現れました。
シャノン > 港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”
悪の組織の違法取引があると聞き、シャノンは調査に乗り込んだ。
ツールと手分けして探すと、怪しい黒い人影二人がいる。

「あれか?」

物陰から様子をうかがっていたのだが、後ろから別の者に襲撃を受け、頭を殴られ気絶してしまった。

『ふふふ、この薬の出番ね。効果が楽しみだわ』

そんな女の声が気絶する前に聞こえた気がした。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にツールさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からシャノンさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にシャノンさんが現れました。
ツール > いつものように、錆びれた店で新聞を読みながら煙草を燻らせ、足元の犬と平和なひと時を過ごしていた時懐かしい顔が店の静寂を来客のベルの音と共に破った。

犬は久しぶりの匂いにはしゃぎ大層絡み付いていたとか。
そしてあれよあれよというまに、ダイラスへ。
男は別方向の警戒に出て別れたが、いつまでたっても変わりもなく、定時連絡も来なくなった。

「っく…奴め…何があった…。
俺を巻き込んでおいて先にくたばったらお前の嫌いな者を供えてやるからな…」

幾ら長年会っていなかった、実戦から離れていたとはいえ互いにプロ。
そう簡単に何かあったとは思えないし思いたくもないが、気持ちは焦り、思うように動かない自身の足をときおり杖で叩きながら相方の担当していた場所へと急いでいく。

そして、犬は地面に鼻を寄せ匂いを嗅ぎ分けながら主人を引っ張っていく。

シャノン > 「……ちっ、しくじったな」

痛い頭を押さえて起き上がる。
奇襲を喰らうなんて、自分も年を取ったな、と思い頭をさする。
体がえらく軽い感じがし、不思議に思いながらも、向こうから犬を連れた男が現れたのを見つける。ツールだ。

「おう、ツール、すまんしくじった。奴らには逃げられた」

手をあげて自分は大丈夫なことと、逃げられて任務が失敗したことを告げる。
手が小さいような気がすることや、声がかなり高くなっていることには、この時は気づかなかった。

ツール > 犬は鼻を鳴らし、リードを引きながら起き上がろうとしている少女へと近づいていくが、男は一度その動きを止める様にぐいっとリードでひっぱり動きを制する。

「待て…。」

そして少女は高く幼い声で自身の名前を呼ぶ。
気が遠くなる気がする。

「行け、シャノンの匂いを探せ。」

リードの紐を話せば犬は飛び出し、シャノンの周りをグルグルと周り、少女の匂いを嗅ぎ、服の匂いを嗅ぎ、地面の匂いを懸命に嗅ぐ。
服と地面からは犬も知っているシャノンの匂い、だが来ている本人の匂いは異なるため少女に前足を掛ける様にのしかかり湿った艶やかな鼻を押し付け匂いを嗅ぎ始める。

「お前は俺が知っている、シャノン…なのか?」

相手を見る片方の目は愕然と驚きと混乱に揺らいでいる。
まだ死体が転がっている方が冷静にもなれるという思いで、つい自嘲の笑みで男の口元は歪ませつつ、
自分で言っても冗談にしか聞こえない。
魔法で変身させられたとすれば、匂いは変わらない。
そんな薬があるなど聞いた事も無い。
様々な可能性を思い浮かべては消していく。

シャノン > 「おいおい、ツール。ボケたのかよ。シャノンに決まってるだろう? わんこもどうしたんだ」

犬の顔を両手で挟んでわしゃわしゃしようとして、ふと気づく。
そもそも犬の顔がすごくでかい。
なでようとした手が細くてまるで少女の様だし、なんでか手首に手錠がついている。
慌てて体を見下ろすと、そこには女の体が写る。
小柄だが、胸と尻が豊かな、トランジスタグラマの体。試しにそのオッパイを揉むと、変な感じがした。

「え? ツール、俺、どうなってる?」

すがるようにツールにそう尋ねる。

ツール > 犬は撫でられそうになればその手に鼻を押し付けぴスピスト慣らしてから元のシャノンの匂いがする場所を探す様に相手の体中の匂いを嗅ぐようにぐるぐると相手の周りを回り始める。

目の前の相手にぼけたのかと言われれば、頭だけではなく、残った眼まで耄碌したとは思えないし思いたくもない。
老眼もだいぶ進んで新聞も見辛くはなった、体もまだ動けるとはいえ全盛期に比べれば落ちてきてもいる。
老いとは無常なものだ等と一瞬現実逃避をしつつ、どうなっているのかという言葉に答える為、口を開こうとするが、すぐに閉じる。

「とりあえず、自分の胸やら尻を揉むのは人目がないとはいえ辞めてくれ。頭が痛くなる。」

そう。頭が痛くなる。
頭痛薬は持ってきていてよかったと考えながら袖口から曲がり角等を確認するための小さな手のひらサイズの武骨な四角い鏡を相手に向け放り投げる。

シャノン > 「…… あー、どうしようこれ……」

困って泣きそうな顔をして、ツールの方を向く。
おっさんだった時には表情が出なかったシャロンだが、今は表情豊かなようだった。

鏡に映るのは美少女だった。しかしその姿は娼婦のもの様に布が少なく、手錠や首枷がついている。一体全体どうしてこうなったのか、頭が痛くなって抱える。

「ひとまず落ち着きたい、部屋に帰ろう」

鏡を返しながら立ち上がると、同じぐらいの背だったツールを非常に見上げることになり、本当に変わってしまった自分を実感して余計悲しくなった。
ひとまず現状把握のために落ち着きたい。安宿だが、街の中で部屋は抑えてある。まずはそこに帰ることを提案した。

ツール > 困って泣きそうな顔をされても、男も困る。
眉は、やや下がり困惑の表情である。
相手と同じように元々表情筋は鍛えられていない。

「…どうしようもないな。」

相手の服を見れば尚そう呟き。
部屋に帰ろうという言葉。それが今までの会話で一番恐ろしい一言であった

「まて。その格好で部屋に帰るつもりか? っと。セーフハウスがあったな…。 そっちにまずは行かないか?金やら武器もあるし。なによりも、今のシャノンを連れてカウンターを通るのは目立ちすぎる。」

宿の部屋に帰ろうという言葉には恐怖しかない。
フロントに行って何と説明すればいいのだ。
おっさんが、娼婦の様ないかがわしい、露出狂にも見えるような格好をした少女を、他の部屋の男の部屋に通す。
一瞬会話をシミュレートするがどれも、中々に厳しいものがある。
安宿とはいえ、目立ちすぎる。
そこで思い出したのはこの街にかなり昔に準備したセーフハウス。
そこで一度落ち着いて整理したい。
そして何よりも、相手を連れ歩くにしてもこの格好のままでは目立ちすぎる。

咄嗟に自身のスーツの上を相手に向けて放り投げる。
相手からしたら若くなった鼻にタバコの匂いやら加齢臭やらは厳しいかもしれないがそこは涙を呑んで我慢して欲しい物である。

シャノン > 「うう、わかった」

ツールの匂いが染みついたスーツの上をクンクンと嗅ぐと何か落ち着く。
そのまま嗅ぎながらツールについていくが、明らかに足が遅かった。コンパスが違い過ぎるのだ。
足が悪いツールより遅いというのは相当であるが仕方ない。

結局焦れたツールに俵抱きで抱えられ、無事セーフハウスへとたどり着いたのだった。




「ふう、つかれたよ」

ひとまずいろいろ考えることはあるが、命あっての物種である。
こうなったのはしょうがないし、死ななかっただけ良しとしよう。
セーフハウスのぼろいベッドに腰かけ、向かいの椅子に座るツールと今後について話そうとすると、
腹のハートの紋様がどくんっと震え光る。

「え、あ、な、に?」

次の瞬間襲い掛かるのは強烈な飢餓感と脱力感。
すべての力が不足しているような感覚に襲われ、そのままベッドに倒れこんだ。
淫魔の精不足である。シャロン本人は全く気付いていないが、
ツールはもしかしたら他の事例から、そのことに気付くかもしれない。

そして、その解決方法は……

ツール > 「おい、まて。おっさんの匂いを嗅ぐんじゃない。
臭いのは分かるが傷つくだろう。」

やれやれとため息を零し相手と歩きはじめるが、杖をつき足の悪い男よりも遅い相手。
俵抱きしてセーフハウスへと連れて行くがこれはこれで失敗だったか等と後悔はもう遅い。

鍵を隠した場所を思い出すのに時間がかかったなんてこともあるが、アパートの一室ようやく開き、相手はベッドの上に。
もう長い事を使っていなかったために立て付けやら埃が溜まっているがまだいろいろとマシだと無理やり自分を納得させ。

「お前は俺に抱えられていただけだろうが… おっさんは体力が落ちてるんだ無茶をさせないでくれ。
節々が痛くなるだろうが。筋肉痛だっておれに来るのは忘れたころなんだ。お前も分かるだろう。」

同じおっさんなんだから、とかいいながらまずは酒でも飲もう。酒を飲んでとりあえず落ち着こうと、年代物のウィスキーを見つけ、小さく笑みを浮かべる。
そんな折に聞こえた戸惑う声とベッドに倒れ込む音。

「ん? お前も飲むか 安物のウィスキーが上物のウィスキーぐらいにはなったかもしれん…ぞ…?
大丈夫か…?」

酒瓶片手に杖をつきながら相手の元へと急ぎ足で駆け寄る。

先程は相手の顔や現実逃避で忙しかったが、腹のハートの紋様に目を細める。

「おい。 もしかしていま飢餓感と脱力か…?」

只の少女にされたかと思ったら、子宮の上あたりの淡く光る紋…まさか淫魔…。
その事実に男も気絶したくなる。
そして、その解決方法も思いつくが…。
男は考えるのを辞めた。

とりあえず考えるのを辞めて、相手の頬に手を添え瞳をのぞき込んだり、熱を測り脈を図る様に、首筋の頸動脈のあたりに指をを添えていく。

シャノン > 「はっ♡ はっ♡ はっ♡」

キスをねだるように舌を出し、吐息にも汗にも男を発情させるフェロモンをばらまき続ける。
熱は低いが脈が速い、すべて淫魔の症状に合致していた。

「俺、死ぬのかな……」

ぼそっとそんなことを絶望した表情でつぶやく。
乳首は固く勃起し、股間の部分は膝の内側まで、愛液でぬれるほど濡れているのが分かるだろう。

ツール > なんだか息が荒い相手…。
突き出される下とフェロモンに男の体がぞわりと揺れる。
そう見た目は美少女である。 年が離れすぎている事と男の熟女とまではいわないまでも成熟した女からははるかに遠い。

挙句に中身は、十年近く戦場を駆けずり回った戦友。
死ぬのかという呟きと絶望の表情。
腕の中で何人もの戦友を見送った。
その苦い記憶。

「っく…死なせるものか…」

確かにこのままでは死ぬ可能性もあるし能力が暴走する恐れもある。
生きるため。
相手を生かすため。
することはただ一つ。持ってきたウィスキーの瓶の蓋を開け、ごっごっと勢いよくラッパ飲み。

「ぷはっ…いいか、今からお前も酔え。」

そうつぶやくと、
男は再びウィスキーを小さく口に含むと、口づけを交わし、舌で唇を開けさせ中に酒を流しこみながら、相手の下肢を覆うパンツを脱がし始める。

シャノン > 「んっ♡ んっ♡」

突然唇を奪われ呆然とするも、その雄の匂いに完全に頭をやられる。
嫌悪感は不思議と生じず、もっと欲しいという気持ちしか残らない。
十二分に口を蹂躙され、ぼぉ、と惚けてしまいながらも唇を離される。
その後服を脱がされるが得に抵抗もできずに、何が起きてるかわからずなされるがままであった。

「え、な、なにするんだ?」

裸にされて困惑しながらも、すがるような眼で何をするかを聞こうとする。事ここに至っても何がどうなるかがわからないようだ。そうしてツールから淫魔ではないかと告げられると、確かにと納得し、同時に交尾の必要性に思い至る。

「え、えっと」

衆道の気はないし、ツールのことは信頼しているが当然恋愛の相手としてみたこともない。独身二人、楽しくやっていた気の置けない仲間であった。
それとセックスをする、頭がぐるぐるしているが、口に出たのは一言だけだった。

「あ、えっと、はじめてだから、やさしくしてね」

ツール > する事も無く、縁も無く、むしろ避けてきた少女との口づけ。

酒やら水の回し飲みは何度も経験がある。
飲み込む力が弱くなった戦友に薬や水を口移しで飲ましたこともある。
それと同じだと懸命に自分を納得させ。
酒を流しこみながら交わすキス。

「残念ながらシャロンは淫魔になったようだ…
口づけで楽になったか?」

すこし自身の生命力を吸われた気がする。
恐らくは間違いがないのであろう。
そしてさらに心は今からすることに絶望と混乱をするが、おそらく自分以上に相手の方がきついであろうことは確か。

戦友が、少女の顔をして混乱した挙句に初めてだから優しくしてとか言ってくる。

悪夢である。
夢なら覚めて欲しい。
しかし相手の熱い体温と、吐息は何処までも生々しく。
夢ではないことを無情にも突きつけられる。

言葉が紡げない。
安心しろ。任せろ。無理だ。 俺には無理だ。
そのどれもが喉から出てこない。

「すまん─。」


そして、男の匂いがするシャツを相手の頭にかける。
絞り出す様に、男は低い声でつぶやく様に囁きパンツのベルトを緩め、下着を脱ぐ。
相手の目を見れない。
顔も見れない。
相手はどんな表情をしているのだろうか…。
自分のシャツ越しにちらりと視線を向け、
手を秘所へと滑りこませ解す様に指を沈めかき回し始める。
それはせめてもの相手に向けられる優しさか時間稼ぎか…。
指先に感じる愛液のぬめりと湿り気。そして幼く熱い中。
指を動かす度に粘着質な水音が響き、男の息も自然と熱くなる。

シャノン > 「んっ♡ ああっ♡ あんっ♡」

シャノンは童貞であったし、ツールはどうだったか知らないが経験は少なそうだ。
しかし経験がないなりに、男の煽り方ぐらいは、男だったからこそよく分かった。
ツールが非常に戸惑いを感じているのはわかる。
少しでも罪悪感を減らしてやろうと思い、股をいじり快感が生まれるのに素直になり、
我慢をせずに喘ぎ続ける。

「ねえ、シャノンを忘れて、私を、一人の女としてみて?」

一人称まで変えてみたが、どうだろうか。
案外簡単に口に出たのは、淫魔になったせいか、案外演技がうまいのか。
いや、演技がうまいなんてことはないだろう。ツールも自分も、不器用な人間だったのだから。
そんなことを思いながら、できるだけツールをあおる。

こんなろくでもないことになってしまった以上、自分は男と肌を合わせなければならないだろう。
ならば、最初は気心知れたツールがいい、と思った時点でもうダメだったのだ。
それが恋なのか違うものなのか、そこに目を背けながら、ツールにアピールをし続ける。

ゆっくりとシャツから頭を出し、胸を腕に擦り付け、女をアピールし続ける。
立つのだろうか、ちょっと心配になりながら、ツールのイチモツを握る。
一人遊びで扱くのには熟練である。手淫をしてやって、どうにか立たせるように努力を始めた。

ツール > 男の行為で息を荒げる少女。
上手くできているだろうか。
混乱している割にはうまくいっていると信じたい。
男は童貞でもないし、娼婦を抱いたことも、普通の女といい仲になったこともある。
しかし戦友を抱いたことは男も女もない。
戦友の女には軽口や口説きだけであえて終わりにしていた。
それは互いにどちらかを残していく事に恐怖を覚えるから。

「おい。 俺の中のシャノンを殺すな。
お前は、お前は─。」

自分は何を言っているのだろうか。
その後の言葉が継げないのに、なぜ口を開いてしまったのか。
だが、戦友を忘れろという言葉はあまりにも重すぎる。
かといって相手が新しいシャロンと思う事も難しい。
今はまだその折り合いが付けられない。

そして相手から向けられるアピール。
それは懸命すぎて逆に男の心を縛り付ける。
息が苦しくなるのは興奮のせいだ…。
そう思いながら表面には出さない様にして、今にも泣きそうな顔になるが、相手の動きで笑みを向ける。

相手はシャツから顔をのぞかせ、腕に柔らかい胸を擦り付けながら、女をアピールする相手にうまく笑えているだろうか。
鏡の前のむすっとした自分の表情を思い出しそれが、今とのあまりにもひどすぎる滑稽なギャップに小さく笑う。


「ふっ…。大丈夫だ。 初めてなんだ俺に任せろ…。」

相手の額にキスを落し、擦り付けられる胸のふくらみに手を滑らせ柔らかく撫でる様に揉みながら相手の項に顔を埋め皮膚が薄い場所にキスを落す。

相手の手の中で昔に比べれば元気のなくなった男根を握られる。
これは何の悪い冗談なのだろう。
相手の熱く小さく、幼く柔らかい手で扱かれ血が集まり始める。

「ったく。 もう少し大人の俺好みの女だったらなんの遠慮もなく抱けたんだぞ…。
っ… なんだ… ずいぶんと上手いな…練習済みか?」

あぁ、ようやく軽口が叩けた。
相手の小さな頭を抱え、後ろ頭に手を添え頬や耳にキスを落しそんな軽口を相手に向ける。
むく、むくと相手の手の中男の男根に血が集まり男の熱を伝え先走りを滲ませ、相手の指先にひんやりとしたぬめりの感触を与える。

シャノン > 「なんか、甘く感じる」

手に着いた先走りをぺろりとなめるとその味は甘露に等しく、淫魔になったことを実感する。
ああ、俺はツールを苦しめているんだな、という悲しい気持ちと、
ツールの男が欲しくてしょうがないあさましい女の本能で、頭がおかしくなりそうだ。

しかし、ここでやめる選択肢はない。だんだん死にたくなってきたが、
ここで死ねばツールがひどいことになるのは目に見えている。ここまで来たら交わるしかないのだ。

自分のへたくそな演技だが、これがきっと自分と相手をごまかすために必要な儀式なのだろう。

「おねがい、もう、がまんできないの」

足を開き、秘所を指で広げながら、そうねだる。
最低でも、自分が嫌なんだということを思わせないように、
自分が望んでいるということだけは嘘偽りない本当なんだとと伝えるように。
本当の笑顔で、そうねだった。