2019/02/18 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 多くの欲望が渦巻く街、ハイブラゼール。
その中でも一際巨大なカジノにて、賭博に熱中する人々を眺める少年の姿があった。
「…相変わらず、此処は賑やかで良い事だ。寧ろ喧し過ぎる程だが」
ハイブラゼールにて一族が経営する銀行を視察した帰り道。
馴染みの豪商達への挨拶を兼ねて訪れたカジノであったが、その熱気には流石に苦笑いを零してしまう。
一勝負していかないかと声をかけてくる者達を適当に躱しながら、冷たい果実酒の注がれたグラス片手にホールを進んでいく。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 酒と金貨。男と女。
様々な欲望が眼前で行き交い、勝利と敗北が混じり合う。
そんな光景を眺めながら、漸く辿り着いたカウンターに腰掛けてグラスを煽る。
「…一攫千金というのは、やはり市井の者には夢がある事なのだろうな。得た金の使い道を間違えなければ、それはそれで良い事だとも思うが」
ルーレットで大勝した男に、無数の娼婦が群がり、色香を漂わせている。鼻の下を伸ばし切った男は、恐らく二晩ほどで得た金を使い切ってしまうのだろう。
それはそれで良いのかも知れないが、と熱気の渦中を眺めながら小さく肩を竦めた。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > そんな熱気の坩堝を眺めていれば、久し振りに一勝負打っても良いか、とカウンターから立ち上がる。
賭け事が強い、とは言えないが、偶には賭博に興じるのも一興だろう。
「ポーカーかブラックジャックでも空いていれば良いが。偶には、売り上げに貢献してやらねばな」
と、足取り軽く席について小一時間。
大貴族から巻き上げる訳にはいかないと盛大に接待じみた勝利を提供され、何とも言い難い複雑な表情でカジノを立ち去っていくのだった。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。