2019/02/05 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にシュライアさんが現れました。
シュライア > 「さて。来てみましたが…噂以上に賑やかな街ですね」

騒がしくなってきた夕刻、大きい荷物を両手で持ち、馬車から降りる姿。
カジノや娼館などが多数並ぶ街であるここに、鎧姿で足を付けて
御者に礼を言ってある人物に教えてもらった宿へと早速向かい

手早くチェックインを済ませ、部屋で少し仕込みをした後…
再び鎧姿で外へ。あまりにも、周りの雰囲気に会っていない格好だが

「……闘技場はあちら、と。ひとまず見ていきましょう」

そんなことは彼女にとっては気にならず…お忍びのためか、目立った護衛もつけずに。
かしゃ、かしゃ、と軽い鎧の音を響かせ。興味深げに金の髪を揺らして歩き出す

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にナイジェルさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からシュライアさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からナイジェルさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > ――お約束待機中――
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にルキオラさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 成程、と納得した様に頷く姿を眺めつつ、確かに自分は遊び方を余り知らない方か、と思考する。
市井の者は兎も角、同年代の貴族の少年少女は何をして遊ぶのだろうか。というより、良く考えなくても同年代の友人等指折り数える程もいない。

「…だから控えろと言ったのだ。全く、自己管理も出来ない様では、研究資金を預けるのが些か不安になるのだがね?」

などと思っていれば、フラフラと彷徨い始めた相手に呆れた様に一言。
とはいえ、此方に倒れ込んでくれば片手を伸ばしてその小さな身体を右手で受け止めるだろう。力を籠め過ぎない様に注意を払いながら、取り合えず固いテーブルよりはマシだろうと要望通りソファの上に寝かせようとして。

ルキオラ > 「うっ……グサグサと刺さっれます。かなり。
 助言めいらことを言っておいてこのれいららくは情けない……」

おとなしくソファの上に寝かされる。

「ううむ。あらま痛い。
 この身体結構れき当なもので、若干許容量がつかみにくいんれすよね……」

ゆっくりとお腹を上下させて呼吸を整えている。
しばらくそのまま安置しておけばとりあえずは問題なさそうだ。
介抱しているうちに状態はよくなるかもしれない。

「まあ、仮にもふろう不死の研究しているわけえふし?
 そうかんらんにふたばったりはひませんよ」

ろれつが回ってない口で言われてもあまり信憑性はない。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「飲むなとは言わんが、子供の私よりも己の許容量を判断出来ないのはどうかと思うぞ。まあ、私とて酔う事もある故余り強くは言えないがな」

呼吸を整える相手の姿に取り敢えずは大丈夫かと小さく息を吐き出す。
そんな姿を眺めながら応えた言葉は、苦笑いと共に紡がれていただろう。

「くたばりはせずとも、研究に遅延が出て貰っては困るんだがね。…まあ、暫く大人しくしておけ。落ち着いたら、水でも飲めば頭も冷めるだろう」

完全に酔っ払いの口調と化した相手を溜息交じりに見下ろす。
これで生命を作り出す錬金術を行使出来るのだから、学問とは奥深いものだとしみじみ思って居たり。

ルキオラ > 「なんかずるくないれすか? ギュンターさまも酔っれくらさいよ。
 おらー! 飲めー!」

別にずるくはない。
むくりと起き上がるとさっきまで飲んでいた自分用の盃をびしっと指し示してまた横になる。
ちなみに度は強めだが当然ながら大した量(常人基準)ではない。

「うっ……うっうっ。
 ギュンターさまがいじめるよぉ~。あわれな小人をいじめるよぉ~」

厳しい口調ではなかったがあまりにも真っ当な指摘にその場で丸まって
べそべそと泣き真似をはじめてしまう。
ほうっておいてもいいだろう。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…ずるいと言われてもな…。というよりも、此の程度ならば問題ないが」

ひょい、と杯を持ち上げると、残っていたグラスを煽る。

「伊達に王族をやってはおらぬ。酒を嗜むのも仕事の内。市井の者と、酒精の基準を同じにするでは無いぞ?」

傲慢にも思える様な言葉を、不敵な笑みと共に返すだろう。

「みっともない真似をするでない。というよりも貴様、泣き上戸の類か。全く……」

やれやれと言わんばかりに小さく溜息を吐き出すと、人差し指で帽子越しに相手の頭を撫でる。
力加減が良く分からないので、撫でるというよりもくりくりと指先で転がす様なものになってしまうかもしれないが―

ルキオラ > 「ぬっぐっ。
 そんなこと言っらら蒸留酒は錬金りゅつ師のはつめいした物なんですよ!
 どうだまいったか!」

あっさりと飲み干されてしまう。
張り合いたいようだが、この状況においてそんなことを主張しても別に張り合えない。

「んぐぅ~~うっ、うっ」

泣き真似をしているうちに本当にぐずりだしてしまった。
涙腺が脆いのは酔っているせいか肉体が子供なせいか実際の年齢が年寄りなせいかはわからない。
くりくりとおとなしく撫でているうちにようやく落ち着きを見せるだろう。

「……穴があったらはいりたい」

理性を取り戻したらそれはそれで、醜態を晒しまくった自覚から沈んだ表情になってしまうが。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「では、酔い止めか酔い醒ましも発明してくれたまえ。世の為人の為、そして何より貴様の為にな」

酔っ払い相手に尊大な態度をとっても仕方ないのだが、こればかりは己の性格だからどうしようもないのだろう。
とはいえ、そろそろ水でも頼むかと視線を動かしかけた矢先――

「…そこまで理性が戻ったのなら良いではないか。何、先程も言ったが酒に酔う事自体を咎めるつもりはない。偶には、醜態を晒す程酒精に溺れる事も悪くなかろうよ」

何だか、無駄に年寄り染みた言い方になってしまった。
小さく苦笑いを零しながら、少しだけ力を弱めてさすさすと相手の頭を撫で続けているだろう。

ルキオラ > 「酔い覚ましもいいですけど、飲んでもほどほどにしか酔わない酒とかも世の中には必要ですね……
 ……ギュンター様ほんとうに十代の若者なんです?
 じつはとっくに不老のほうはクリアしてたりしません?」

老成を感じる言葉に思わずそんな感想を口にする。
見かねたスタッフがスッと水入りの小さいグラスを置いて去っていった。
それに這うようにして近づいて口をつけるだろう。
そうこうしているうちにちゃんと立って歩くことができるぐらいには回復したようだ。

「私生活はまあこのようにグダグダですが……
 ライフワークの研究の方は結果を出して見せますよ。……見せますからね!」

撫でてくる指をぎゅっと抱きしめて見上げる。
だから捨てないで! とばかりに頼りなげな視線であった。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「是でも齢15歳だ。可愛げが無いとは良く言われるがね。
…流石に、今の状態で不老というのは勘弁願いたいな。あと一回くらいは、成長期を迎えたいものだが」

口調からして既に15歳らしからぬものではあるが、こればかりは育った環境が悪い。小さく肩を竦め、己の年齢を口にする。
次いで放った言葉は、若干背丈の低い己を気にしての発言だったのかもしれない。

「分かった分かった。お前が優秀な人材であることは十分に理解している。だからそう必死にアピールせずとも、余程の事が無い限りは面倒を見てやるとも」

此方を見上げる相手の視線を、苦笑いではあるが穏やかな表情で見返す。
握られた――というよりも抱き締められた指を振りほどく事も無く、迷子の子供に語り掛ける様な口調で答えるだろう。

ルキオラ > 「そりゃ違いない。育ったらギュンター様余計モテてしまいそうですね! 妬ける~
 何なら背を伸ばす薬でも作りましょうか? 本命の研究は実を結ぶまでに時間かかりますし~」

けらけらと冗談交じりに。

「ははぁ~ありがたき幸せ……。
 ……あ。馬車の時間だいじょうぶですか? ずいぶんと面倒かけてしまいましたが……」

ようやく本調子を取り戻した様子で、ほっと胸をなでおろしてギュンターの手からそっと離れる。
いつまでも自分にかかずらわせるのもよくないだろうと思ったのだ。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「……研究資金は余裕を持たそう。何、息抜きに本命以外のモノを研究するのは、錬金術師の性だろう。なあ?」

割と本気で食いついた。あからさまに薬を作れとは流石に口に出せなかったが、相手にも分かるほどじっと期待の籠った口調であっただろう。

「…む、もうそんな時間か。そうだな、そろそろ馬車も来る頃だろう。私は暇するが、貴様はどうするのだ、ルキオラ?」

相手の言葉にふむ、と一瞬考える様な素振りを見せた後、小さく頷いて脇にどけていた書類を手に取る。
ソファから立ち上がろうとするが、その前に何なら乗っていくかと言わんばかりに首を傾げるだろう。

ルキオラ > 「…………。
 なんだ結構かわいいところあるじゃないですか」

小さく微笑んでしまう。こういうことを心のうちに留めず口に出してしまうのがルキオラであった

「じゃあせっかくですから、ここを出るまではご一緒させてくださいな!」

さほど遠慮せずに、かしげた逆側の肩にぴょいと飛び乗った。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…………気紛れだ。気紛れ。そういう趣向のものにも、有用な使い道があるのだと思っただけだ」

微笑む相手に対して、気まずそうにむすっとした表情で答える。
不機嫌になった、というよりは、思わず食いついてしまった自分自身に対してぶすっとしていると言った表情。

「構わぬ。王族の肩に乗る栄誉を授けよう。…だから、人の肩の上で吐くのではないぞ?」

最後の言葉は半ば冗談交じりに。
こうして、小柄な少年と小人のペアは、雑談を交えながらカジノを立ち去る事になるのだろう。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からルキオラさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。