2018/12/13 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」にラファルさんが現れました。
■ラファル > ダイラスの酒場は何種類かある。
一つは、貴族等が集まり、卑猥な欲望を発散させるための高級酒場。
一つは、冒険者や船乗りなどが集まり、酒を飲み楽しむ安い酒場。
一つは、静かに酒を嗜む人が集まる、bar。
一つは、カジノで疲れた人がちょっと一休みするためのホール的な酒場。
ダイラスのあちこちに、様々な酒場が有り、その中の一つ、冒険者の集まる酒場に少女は紛れ込んでいた。
少女も冒険者なのだから、そこに居て可笑しくはないだろう、その背丈とか、年齢が若すぎる事を除けば。
とはいえ、少女に注意をするような人間はこんな所にはいないのだ。冒険者とは自分のことで精一杯な人間が多いし。
それに、誰かのツレかもしれない幼女に声をかけて要らない騒ぎを起こしたくないというのもある。
それに、こういう酒場に集まるのは基本ガラが悪く、すぐ手が出るのが多いのだ。
船乗りも、冒険者もそれなりに血の気が多いのが多いからである。
――――偶然なのか、必然なのか、狙ったのかはわからないけれど。
少女はその酒場で一人テーブルについて、悠々とジョッキを開けていた。
なみなみと注がれた、ドワーフの火酒を、顔色一つ変えずにくぴくぴと。
幼女がそんなの飲んでいるとは思わないだろう、水を飲んでいると思われているかも知れない。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」に竜雪さんが現れました。
■竜雪 > ダイラスと某島としか往復をしていないドラゴンが一柱。
ついこないだまでダイラスに店を持っていたがそこは閉鎖し、真面目に引き籠りレベルを上げて?島に籠ったり、
時々ダイラスとか王都にもそもそひっそりと移動をしたりするくらい。
トゥルネソル商会一番の引き籠りレベルで言ったらぶっちぎって恐らく一番の長女、それが竜雪。
そんな引き籠り竜が人の姿を取り、何の考えもなく ばんと片手で重そうな扉を開け中に入ったのは一軒の酒場。
冒険者ギルドに属していないそんな一見するとフリーにも見える存在は、
胸を見てくる冒険者とか船乗りを殺気を込めた視線で黙らせてからのそのそととある少女の元へと。
「ラファル」
言われていることは分かっているんだよね?という冷たい冷たい視線を見下ろすように三女に向けて放つ視線じゃない。
見た目と中身が釣り合っていない三姉妹の中で自由奔放な三女 野性味あふれる三女 頭痛い。
■ラファル > 酒場の扉を勢いよく開けて入ってくる影。
酒場の人間はみんなそちらを向いて、そのわがままボディに、ニマニマとした笑みを浮かべる。
特に気にしてない様子の少女は、金の目をそちらに向けてにぱー★と言わんばかりに笑顔を浮かべた。
「あ、おねーちゃん。
やほー!」
お酒を嗜む幼女、母の遺伝かなにかか、酒を飲んでも全然酔わない、ざるのような体質であった。
三人娘の中で一番外に出てるといえば、この子である。
というか、ふたりのひきこもりの文外に出てるというぐらいに家に帰っていない。
とは言っても、ちゃんと一日一度家には帰ってます。
ダイラスの本家か、マグメールの自宅か。
どっちに帰るかはその時の気分次第である。
とまれ、いまは姉に向かって大きく手を振っている。
言われるようなことは何もしてない……はず。
■竜雪 > 潰すぞ主ら全て と視線で野郎どもの視線を下に下がらせたドラゴン三姉妹のうち長女。
寛大な性格だが人見知り度が酷過ぎてお外に出るときは大抵不機嫌そうな顔と声と態度をしてる。
一番店の営業に出しちゃいけないレベル。店員対応レベルで言うともう悲惨。
三女の笑みに無と冷たい表情と声で対応してしまうのです。それが平常運転。
「その身なりで酒を飲むと 保護されるのが分らないの?
あと 家にはもっと密度を上げて帰ってきなさい。といってもこれはリスお母様の伝言。」
ドラゴン三姉妹って長女は引き籠り 次女は適当に出てる 三女は糸の切れたドラゴン。
三女の向かいにある椅子に腰かけると、ざっくりとした伝言と小言をぐっさりと刺す様に話しかけるのです。
そもそも自身 ダイラスの本家には帰宅しているが、王都の自宅には帰宅していない身、色々と小言を言われている方でもある。
■ラファル > 「えー。服着るのー……。」
元気な幼女のテンションがだだ下がった!
半裸といってイイぐらいの服装、それが野生の少女のぎりぎりの妥協点なのだが、それを突破するように言う姉。
テンションゲージがみるみる落ちる、お酒を飲んでるのに通夜みたいに。
それでも、覚えがないわけでもないから、残念を見せても反論はしない。
物分りはいい子なのである、基本的に。
「何かあったのかな?」
リスの名前を出され少女は首を傾いだ。
師匠とともに見聞を広めるためにと、師匠監督のもと冒険者としての活動が許されて。
そのために今まで以上に外でにいること、家に帰らないことも多かった。
なので、母からのその伝言ということは何かしらがあったのだろうと、思ったのだ。
「じゃ、今日は帰るよ。おねーちゃんも?」
それと、なにか飲むの?と、姉にメニューを差し出す。
■竜雪 > 「その格好だと 私を食べて♡ な痴女スタイルよ。
もうちょっときっちりとしなさい。でないと後悔…しないわね アナタ。」
♡部分は長女の性格上絶対素では言わないが、三女のためだと、
きゃるんとキャピキャピの笑みとぶりっこ態度で言ってみたが それは一瞬で終了した。
長女はあくまでも真面目だった、いらぬ争い 巻き込まれない為にも家族は守る!的に
三女のテンションの柱をぼっきりと折かねん勢いでミシミシと迫るように。
「何かあったみたいね、流通空路が変わるみたい。」
主にドラゴン急便が併用しているお酒の空路が。島から大量に運んでくる際はドラゴンで運んでいる筈。
その流通空路の変更は大きいニュースの筈。だって高度の変更でさえ色々と面倒な手続きが…頭痛い。
「私も久方振りに帰るとするわ。そうね、炭酸割のロックを」
飲むのか。メニューをサラッと見て あるのかわからないものを口にする。
■ラファル > 「……えへ。
おかーさんたちの教えの賜物だよっ。」
にっこり笑って否定はしない。
そして、そういうふうに仕込んだのは、何を隠そう、アッシェ母親『と』リス母親。
真面目な姉が聞けば目が眩むかもしれないが、紛れもなく。
性的な行為などは母親ふたりがかりで教え込んでいるのだ。
多分姉は知らないのだろう、三人娘で一番性に通じてるのがこの娘なことを。
「えー!?それはちょっとなー。
じゃあ、また考えなおしなのー!?」
空を飛ぶのが大好きな娘、流通航路に関しては、アッシェ母に加えて、この娘も噛むことが多い。
なぜなら、暇があれば空飛んでいるし、風の流れなどは、母よりも詳しいからである。
基本空を飛ぶのは鳥か、飛行型魔族。
竜が空を飛ぶのを止められるものは、同じ竜族ぐらいなものだ。
だからこそ、飛行経路の変更は大毎と言っていい。
「おっちゃーん!炭酸割りロックと、火酒濃度5を一つずつねー!」
姉の注文にあわせておかわりを頼む少女。
先ほどの酒よりもさらっと強い酒を頼んで手を振って。
その言葉に、マジでと、周囲の冒険者は息を呑む。
ドワーフが飲むような酒を幼女が注文するのはやはり衝撃か。
■竜雪 > 「頭痛い」
頭抱えたくなる。その笑顔はぶっちぎって眩しい。
両方の親が直々に性教育を施せば 驚異の色事ドラゴンが誕生するだろう。
性的な教育を施したのがリス母上だけだと思って居る身としては、それだけでも頭痛いのに、『たち?』誰だ。
「そう、もう高高度爆撃レベルにしたら解決するんじゃ無くて?
魔法で落下速度をどうにか殺せると思うけど、雲海より上にしたら 色々と諦めるんじゃないのかしら。」
何かが諦めると思う、と何を示しているのか。いちいち地に降りるのが面倒になるけど、
箱に詰めて魔法をかけて落とす様にすればいいのかしらと漠然と解決にならない提案を投げかける、長女。
普段 空を飛ぶとはいえ 高高度だけの長女。流通には疎かった。
「…はぁ」
ため息も出したくなる。三女はお酒で体を壊すのが先かどうかを心配したくもなる。
■ラファル > 「そのへんは、アッシェおかーさんと、リスおかーさんたちにおねがいしまーす。」
the・まるなげ。全力で母に擦り付ける娘は、生き方は変わらないのだろう。
だって、性的なあれこれは、本当にその二人が元凶なのだもの。
ふたり揃ったらもうどうしようもない。
「それができるのは、あっしぇおかーさんと、ボクのような風を読める子だけだよ。
あまり高すぎると羽ばたいても、風を叩いてくれなくなるんだ。
風が薄くなるんだよ、なぜか。」
余りにも高い場合そういうふうになるので、その辺を飛ぶとなると、魔力で飛ぶとか、いろいろ工夫が必要になってくる。
普通のドラゴンには荷が重くなるのである。
目の前の姉は天界まで飛べるから、多分失念しているのだろう。
「それに、そっから落としたら、落下先が壊れちゃう。」
それは、姉の十八番だったはずである。
重力というものの強大さ、それを操るなら、重力による加速でモノがどうなるか。
落下先がどうなるかは言わなくてもわかるだろう。
面倒だからという提案は妹は却下。
「じゃ、これを飲んだらかえるから。
おねーちゃんはさきにもどっててもいいよー?」
にこーっと、おさけをぐびぐびり
■竜雪 > 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかったわ」
帰宅したら 確実にいるリスお母様を尋問しようそうしようするわ!と
覚悟と間の空いた返事からして 家が崩落する事はないと思うが問い詰めてみよう。
リスお母様の事だ 少しくらい尋問しても潰れまい。
「偉大なるお母様はその辺無視っているもの。
何それおいしいのレベルよ、どうなっているのかしら」
魔力とスキルでどうにかしなさいだった。普通のドラゴンではないドラゴンでは些細な問題である。
天界は別次元だったので高度は問題外。違う次元だったのだ。
「そうだったかしら、軟なのが悪いのよ」
おい。突っ込み不在。落下先の事は全く考えていなかったが、
それはそれと軟なのが悪いと落下先が悪いことを口にしてきた。
提案は却下されたが 流通に関わらない開発担当の長女は忘れる事にした。
「そうね、そうするわ 帰宅してこなかったら 次逢った時は お仕置きね、分かった?」
注文して届いた酒を一気に飲み干した姉は お釣りはいらないわ、と硬貨をテーブルにばーんと置くと、
じゃあね、と三女に手を振って颯爽とその酒場を後にするのです。
尚 硬貨の余ったお釣りは 三女のお小遣いにしてもいい忖度だったという。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」から竜雪さんが去りました。
■ラファル > 「あーあ。おねーちゃんたら。」
なにか決意を胸に秘めたらしい、尋問しようとか何か聞こえたけど知らなーい。
家にいるリスおかーさんなら何とかしてくれるでしょう多分。
それに、精神的な強度で言えば、ぶっちゃけ一番な気もしなくもない。
「というか、アッシェおかーさん自体が、いろいろ次元が違うんだし。」
一応肉体は持っているけれど、竜神と呼ばれるレベルの存在である。
あの人に何かを当てはめるの自体が色々と意味なくなってしまうのだ。
ということで、少女が、航空通路を決めるのに噛まざるを得ないとも言う。
「軟とかそんなレベルじゃないと思うなー。」
だって、頑丈な竜だって彼女の提案する高さから落ちてきた剣が刺されば鱗も肉も突き破るだろう。
流石に妹からしてその思考はないわー、と突っ込んでみる。
でも馬耳東風。
「帰ると言ったら帰るよもー。」
ぷく、と頬を膨らませ、姉に抗議をいたします。
が、ばーんと、機嫌悪そうに、お金を置いて帰っていくさまを見送る。
見た目ほど機嫌が悪くないのは、手を振って買えるところから見てもわかるので、手をブンブン振り返した。
精算してもお釣りが残り、それは少女の手元に。
まだまだ酒に残りがあるので、飲み終えてから帰ろうかな、と。
くぴくぴお酒を呷る少女。
■ラファル > なんやかんやあった一連のせいか、冒険者たちは遠巻きにこちらを見るだけで、少女に近寄ろうとはしない。
まあ、姉の来店方法とか物騒な会話とかを聞いていたからというわけではなさそうだ。
一番最初の姉の睨みが効きすぎたのだろう。
うん、今日はもう無理かな。
お酒を飲みながら少女は考える、ぶっちゃけ姉が危惧していたことを。
えっちなお誘いを待っていたのだけれどももうそんな気分でもない。
お酒を一気にぐびーっと飲み干してから立ち上がる。
先程お金は姉が支払ってくれたので、気にしなくてもいい。
ごちそーさま、とマスターに声をかけて、とことこ、と少女もお店の外へ。
かえろかえろ、おうちにかえろー。
そんな声が遠くなっていく―――――。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」からラファルさんが去りました。