2018/11/27 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都よ、私は帰ってきt…王都じゃねぇっ!?
うん、九頭龍山脈からやっと脱出した少女が居るのは、王都じゃなくて港湾都市であった。
とは言え、山中彷徨い続けるよりは…そんな感じだ。
しかし、ここでまた一つの問題が浮かび上がった。
その問題とは何かって?…そんなもの、今居る場所を見れば分かるはずだ。
少女は今、都市の中にあるカジノの一つにやって来ていた。
その手には、何とか手元に残っていた僅かな資金。
そう、お金がないなら稼げば良いじゃない、そんな軽い気持ちで賭博に来たのだ。
「ふふんっ、妾に掛かればあっという間に目的達成じゃ!」
入り口に立ち、胸を張る少女。自慢げに耳や尻尾を揺らしながら。
目的、とりあえずは食う寝る遊ぶに困らないお金。
山には遊ぶ場所はないが、食べる寝るには知識と経験があればお金が無くても困らなかった。
半面、街にはすべて揃っているがお金が必要。
まったく、困った世の中である………え?お前がわがままなだけ?気にするな。
■タマモ > 「さぁ、いざゆかん!」
ふんっ、と意気込みながら、入り口からついにカジノ内へと。
まずは何をやるか、そんな予定さえ立ててやしない。
とりあえず…うん、目に付いたものでもやるか?状態である。
「むむむ………よし、これにしようかのぅ」
ふむ、と頷き少女が近付いたのは、スロットだった。
右へ左へと視線を揺らし…適当な一つの席へとちょこんと座る。
換金したコインを指に、投入、がちゃことレバーを引いた。
「さぁ、さっさと図柄を…そろ、え…む…?」
ぐるぐると回転する図柄、じーっと少女はその画面を見詰める。
と、なぜか、かくん?と少女は首を傾げた。
ボタンを押すべきその手が、ゆらゆらと揺れたままだ。
ここで初めて気付いたのは、いつもは緩やかに流れるように見えていた図柄、それが見えないと言う事。
掛け離れた動体視力、それがあっての無敗状態。
縮んだ事で低下した能力による弊害が、こんなところに…!
当然、ぺちり、と叩いてはみるも、揃う訳がなかった。
懲りずにもう数回試すも、少女に勝利の女神が微笑む事はないようだ。
拙い、そう思った時には持っていたコインの1/3が消えていた。
■タマモ > 「ま、まぁ、ちょっと目の調子が悪い程度じゃろう。
場を変えれば何とか…うむ、きっとそうじゃ」
うん、少女は現状の危険性をまったく気にしない。
ぴょこんと席から降りれば、次なる場を探し歩き出す。
大きな場と言えば、ルーレットとか、カードゲームだろうか。
はたまた、何か興味を引きそうな、他の場を見付けられるか。
今度は少し考えて選ぼうか、そうだ、そうしよう。
と言う訳で、このカジノを見渡せそうな位置にある休憩所、そこへと向かった。
全体を見渡せば、意外と良さそうな場が見付かるかもしれないと。
休憩所、更にカジノを見渡せそうな席。
そこを選ぶと、よいせ、と上に乗るように座って眺め始めた。
■タマモ > さて、果たして少女は次なる賭博でどんな結果を残したのか。
それは、少女と、その場に居合わせられた者達しか分からない。
………やらずに帰れって選択肢?ありません。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からタマモさんが去りました。