2018/11/23 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」から違法カジノさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にデメトリアさんが現れました。
デメトリア > 深夜まで賑わうカジノの並ぶ通り。
賭け事に勝っては快哉を叫び、負けては酒に溺れる者が歩く。
場違いに【仕事中です】といった格好の少女は、一軒ずつ入っては落胆した様子で出てくる。
空を見上げると、いつの間にか日が暮れたどころか夜も更けている。
寒くなってきたし、今夜のところは一旦宿に引き上げるのが正解だろう。
その前にもう一軒だけと入店し、当然ながらゲームに興じるのではなく、従業員に話しかけ。

「失礼します。この方に見覚えありませんか?数日前にハイブラゼールで目撃された人なんですけど。」

似顔絵の描かれた紙を見せた。
少女はたびたび雑用のような仕事を請け負う。
雑用だが、危険はあまりないので回ってくると言って良い。
これまで回ってきた店同様、見覚えがないと言う従業員に恐縮しながら。

「他のスタッフの方にも聞いてもらえませんか?」

煙たがる者もいたが、彼は親切だった。
紙を受け取り、少々お待ち下さいという言葉を残してスタッフルームに消える。
少女は彼が戻ってくるのを待つべく、その場で佇んでいた。