2018/10/28 のログ
イリーナ > (女の足が、階段へと向かう。
 手前には黒服の屈強なガードマンが二人。 横を通り過ぎる女の肢体を横目で眺めれば唇の角を上げながら見送って。

 そんな視線に気がつけば、この女も悪い気がせず……むしろ。誘うように。)

「また後で、ですね?」

(自分の唇に指を添えて、男達の唇に指先を押し当てようか。
 階段を昇れば、下の階よりもテーブルの数が少ない部屋に。
 その分ソファーやテーブルは余裕をもって広くとってある。
、それぞれのテーブルでは肥えたお客様方が両手に華。
 自分と同じような衣装をまとった女性達を侍らせながらゲームに興じている――いわゆるVIP席。

 ところどころ、艶かしい声と身体が重なり合う音が聞こえるがそれもここではごく普通のこと。

 はたして、今夜。 自分が相手にするのは誰であろうか。
 このフロアの男達がついでとばかりに自分を招くのだろうか。
 下位フロアの男達がチップを払って自分を買うのだろうか。

 ……それとも――?)

イリーナ > (「イリーナさん」 ふと、ディーラーから声をかけられれば時計を見上げて時間を確認する。

 頷きながら、客の間を通って2階から1階へ。
 愛想よくお客様方に手を振りながらバックヤードへと消えていけば……。

 今日は、獲物はかからなかったらしい。

 「ソレ」用に待機していた屈強な黒服さんたちが己を待っていた。

 衣装の端を指で摘みながらたくし上げ――。)


「今日も、可愛がって――ください、ね?」

(その一言を合図に、群がる手、手、手。
 文字通りもみくちゃにされながら、女の夜は更けていくのであった。)

ご案内:「大型カジノ」からイリーナさんが去りました。