2018/10/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 賭場」にジンライさんが現れました。
ジンライ > 妙に高い天井に点々と灯りが灯る薄暗い賭場。漂う煙と強い煙草の香りは身体にまとわりつくようだ。
長身の人相の悪い東国風の男が、各テーブルを横目に見ながら、中央のバーカウンターにゆっくり歩いて来る。

ジンライ > カウンターに着くと、マスターへよォ…とにやり笑いかける。同時に硬貨を滑らせて、中ぐらいのやつ、と酒を頼む。
マスターが酒を用意している間、カウンターに背を預けるようにして、賭け事に興じる人々を眺める。

ジンライ > 酒が来るとマスターに向き直る。ありがとよ、と受け取ると3分の1飲み干して
ジンライ > 「…あァ、今日はやらねェよ。昨日素寒貧になったの知ってンだろ」苦笑いと同時に鼻を鳴らして
「全くツイてねェってのか…懲りねえな、俺も」

ジンライ > 「…ええ?まあそりゃ元手がありゃやりてーけどよ…」
マスターからの何かの申し出には首を振って
「あァ、だめだだめだ、賭場での貸し借りはしねえことにしてる」にやりと笑って「ミイラ取りがミイラになる訳にゃいかねェからな」

ジンライ > 残りをまた2分の1喉に流し入れて
「それよか、何か良い仕事知んねェか?最近、あンま良い実入りになりそうなヤツ無くってよ…」
マスターが首を振ると、だよなァ、とがくっと首を落とす。

ジンライ > 「…ま、また向こうに戻ったら話あるかも知んねェな…あァ、今晩ココ出るんだわ、俺」
ジンライ > 「…ンだよ、ちっとは寂しがれよ…まァまた近いうち来るンだけどよ」
軽口を叩くと残りを喉に流し入れ、ご馳走さん、とグラスを押しやる。

ジンライ > じゃーな、と言い置いてカウンターに背を向ける。ふたたび煙を纏いながらテーブルの間を抜け、男の姿は薄暗い闇の向こうへ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 賭場」からジンライさんが去りました。