2018/06/29 のログ
■ロサ > カジノにとっては、一番熱気が籠もる時間帯である。
ぼーっと無目的に突っ立っている者なぞ、そうそう居るものではなく。
たまに、通り掛かる身なりのいい男や女が、『何をしてるんだ?』という目線をくれていき、
妙にバツの悪い精神状態に陥る。
「おのぼりさんみたいだ。落ち着かん」
ちっと舌打ちして、まじまじとこちらを眺めているバカラテーブルの紳士を睨み返す。
しっし、こっちを見るなという意思を込めたジェスチャーつきである。
紳士は危険なものを感じたのか素早く眼をそらした。
「こういう時、人生経験というヤツが活きるんだろうな。
遊び上手な人間なら、何をして遊ぶか悩む事もないはず……見習わねば」
これも一種の、修行だ。
ハメを外す、という状態はかなり人間的と言えるだろう、恐らくは。
ハメを外せる者になりたい。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からロサさんが去りました。