2018/06/12 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 「…………」
賑やかだ。とても。
この街は耳に優しくないし、目にも優しくない。
特にここ、ハイブラゼールなどまるで夜でも昼のような明るさだし
今歩いている一角は、逆に昼でも夜のよう。いや、むしろ夜の帳を不要とするがごとく
あけすけに春を売っている刺激的な街並みだ。
別にそういう店を利用するためにわざわざダイラスまで来たわけではない。
当然依頼できたのだ。とあるサービス店の嬢に手紙とプレゼントを渡してくれという
ようはあれだ。娼婦に惚れた男のアレだ。
客に間違われそうになったがなんとか説明して、依頼を達成することができた。
まぁ、結果は推して知るべしなのだが。
「さって…」
どうしたもんか。今日一日はダイラスに滞在しなければならない。
今から外に出ても、半ばで夜を迎えることになるだろうし。
■ブレイド > ハイブラゼール。ここいらでも一番の大歓楽街と言われている。
金も食事も酒も女も男もなんでも。
無いものは無いこの世の娯楽の限りを尽くした場所と聞く。
裏では魔物を扱った娼館なんかもあったりするという噂を聞くが定かではない。
闇が少ない場所だからこそ、あえて綺羅びやかにして闇を隠しているのかもしれない。
しかし、少年はと言えばそこらをきょろきょろ見回すだけ。
「…おちつかねーな…」
酒場も飯屋も割高だし、賭け事は苦手。
女も買わないとくれば…他になにかあるだろうか。
正確には買う娼婦は一人と決めているというだけだが。
当然あまりこない土地なので、知り合いがいることも殆ど無いだろう。
地理にも疎い。しょうがないので適当にフラフラするか。
■ブレイド > 火の灯りの他に魔導具を使用した灯りなんぞもあって
この街が…いや、この一角がいかに豊かかを物語っている。
薄桃色の魔導光が目に突き刺さる物珍しい光景ではあるが
ここら一帯は、性的な店の多い区画。
近寄ってしまえば、それこそ飛んで火に入る夏の虫というやつだ。
特にカジノ客に見えるであろうし、隙きあらば絞ってくるだろう。
歓楽街がここまで成長するにはそれなりの理由があるのだ。
「流石に、こういうとこでの野宿はだめだろうな…」
内外ともに人の出入りが多い場所だ。
ダイラス全体はどうだか知らないが、ハイブラゼールの中では取締も厳しいだろう。
景観的な意味で。