2018/05/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にラファルさんが現れました。
ラファル > 「いってきまーす!」

 港湾都市ハイブラゼール、そこには、トゥルネソル商会の本店がある。
 マグメール店の店長の生家であり、自分から言えば祖父の家である。
 いつもあっちにフラフラこっちにフラフラしている少女、気が向いた時に此処に来て、遊んで帰るのである。
 祖父も祖母も、とても喜んでくれるし、母の部下である家令やメイドドラゴンもいろいろしてくれる。
 両親のようにアレやこれやいわれないし居心地がいいので、ついつい来ちゃう。
 でも、朝になれば遊びに出かけたいお年頃。
 ということで、祖父や祖母に別れを告げて家から出る。
 といっても目的も何もないし、さてどうしよう、てぽてぽ歩く、ドラゴン娘。

ラファル > 「うーん。」

 やる事が思い浮かばない、なんかこう……のんびり歩いているけど、なんとなく歩いているような。
 暇だから、プラプラしてる、なにか美味しいものを食べたい!という気分でもないし、体を動かしたいという気分でもない。
 何か面白いものでもあればいいな、的な適当な気分で歩くことにする。
 家の中でゴロゴロするよりは、どこか走り回ったり空飛んだり。
 目的なくてもそういう方がいいのだ。

「そう、なんだっけ、あれ!
 風がボクを呼んでるー!的な!な!」

 とりあえず、思考がまとまったら喋りましょうとか言われちゃう的な。
 見慣れた街の中、そうだ、海を見ようと海の方へと足を運ぶ。

ラファル > 何も考えずに海に来た。遠くにマグメールが見える。
 人間の視力じゃ見えないかもだが、そこはドラゴン、視力も尋常ではない。うーん、と軽く考える。
 家に帰ったほうがいいだろうか、でもまだ遊んでいたいし、まあいいか。
 海がザザンザザンと波打っていて、船がプカプカ浮いている。
 船。
 船のうえってどんな感じなのだろうか、ちょっと載せてもらおうか。
 興味がワクワク。

「きーめた! ドラゴンウイーング!!」

 しゃきーんと、半分ドラゴンになる。
 竜の翼と、しっぽと、全身の所々と両手両足に竜の鱗。
 ばさり、と翼をはためかせれば、船の方に。

 空飛んでダイレクト密航、隱業でバレることなく。
 マグメールに向けて船旅を勝手に楽しむ子がいたとさ――――

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からラファルさんが去りました。