2018/05/08 のログ
■レキ・キドー > 「――そんなものか。」
(ローザの説明は何だか簡単に聞こえ。
私達のような者であれば、遺跡への挑戦も容易なのではないかとつい軽く考えがち。)
「ノーシス。
…あ、あれ? じゃあ霊的にはけっこう守られてる土地なのかな。
ローザは、行った事あるんだよね?
ノーシスから襲撃受けたりとか、そういうのは無かった…?」
(戦乱で荒れたまれびとの国と聞いて、宗教的にも弱体化していそうな印象を持っていたのだが、勉強不足。
そうなんだ、狂信者いるんだ、と不安そうに。
――で、闘技場については、何を言っているのかとしばらくローザを見つめる。)
「襲われるっていうのは、そういう趣向か。
ええと… じゃあ、私が勝ったら襲わないといけないのか…」
(根本的なところで、衆人環視の前でそれはキツイなあと口をへの字にした。)
「ローザ女でしょ、わけがわからないよ。
それに私は… 相手がローザと分かってて挑戦するのは、無理だ。
ローザの、領地だっけ、あれを見てるからな。」
(犯す、とか物騒な事を言うけれど、ローザが自分に悪意を抱いているわけではないのは感じられる。
あるいは相手が奔放な魔人なら今この場で仕掛けられる事もあるかもしれないが、それだって興味本位で、猛獣が全力でじゃれついてくるようなものだろうと理解しようとしていた。
だから努めて平静に、格の違いは理解しているので無謀な挑戦はできないと言う。
ファイトマネーのために、晒し物にされるの前提で出場するというのも―― ゾクリと下腹が疼くのを感じるけれど、自分から飛び込むのはハードルが高い。)
■ローザ > 「そんなものだよ。 実戦経験が豊富なお姉さんなら大丈夫だから。」
どうやら自信が湧いてきたようだ。
少女は二本の指を立ててブイサインをしてみせる。
「僕は神様の祝福も受けているからどこでもフリーパスだよ。
…ただね、宗教的に守られている割にはスカスカの地だよ。
僕もその辺は少し気になっているんだけど。」
宗教がある国にしては荒れているし、霊的な守護も感じ取れない。
少女はパンを食べきってしまったので空になった袋を丸めていた。
「別に控室に連れ込んでから襲ってもいいらしいよ。
どっかで映像録られてるのかもね。」
そういうことに抵抗のない少女はキャッキャと一人ではしゃいでいた。
「女が女を襲ってはいけない?
少なくともこの国ではよくある光景みたいだけど。
戦ってくれないか~。
お姉さんならそういうの興味あると思ったんだけどな。
それじゃ、今日一晩僕が買うのは駄目?」
どうやら、こちらの手の内を見せすぎたようだ。
少なくとも今は勝負にならないと思われているようで。
しかし、相手の中でそういうことへの感心があるとふんだ少女。
闘技場ではなく、個人的に買うことを持ちかける。
■レキ・キドー > 「…そ、そっか。」
(ブイサインを見ると、その軽さから逆に一抹の不安が首をもたげるのは何だろう。
…おや?と思ってしまうけど、しかし人外と立ち回って来た経験は誇りであり自信。
大丈夫と言われると、そうだよねと胸を張る。
遺跡とやらの事は何も分からないけれど、ご縁があれば自信を持って挑もうとか思ってしまう。)
「え、何それズルイ。
…そうか。ローザはそういう感じなのか。」
(自分と同じような者かと思っていたが、聖邪双方からの加護を得ているらしいと聞くと、そんなのありかと複雑そう。
ローザのスケールを知っていれば、それでも何だか納得してしまうのだけど。
…マグ・メールの宗教事情については、それは不思議と首を傾げる。)
「――ま、まあ、霊的守護がザルなら予定通り。
良いんだけど… 住人としてはたまらないな…」
(自分にとってはありがたいが、住民の苦労を思って眉根を寄せる元神職。
――女同志の話については、ナニコレ私モテ期かと、ほんのり頬を染めてしまいながらパタパタ首を振る。)
「覗かれてるならナシ。
…あいや、覗かれてなくてもだけど――
女同士がいけないとは言わないけどさ… だって、形がさ。
――ん? 一晩… …っば!何ッ… 何言ってるんだ、娼婦じゃない!」
(女同士にも反応してしまう。やり方も知っている。
が、自主的にあっさり認めてしまうにはこれまたハードルの高い事で。
一晩などとあからさまに言われると、ハッキリ赤面してうろたえる。)
「――な、なんか欲求不満ならさ、その辺に綺麗な人いっぱいいたよ。」
(やっぱりこのパン屋の物には何か混入されていたのではないかと疑い始めながら、こちらもごちそうさまして、包み紙を丸めた。
――これが飢えている時であればどうなったか分からないが、今は誘惑に抗えるだけの理性があり。胸を高鳴らせてしまいながらも、今日のところは立ち去る姿勢。)
■ローザ > 「え、何その反応。」
自信を持たせようとしたつもりが、逆に不安そうにされてしまう。
何故だろうかと首をかしげる少女。
「ま、だから色んな人が入ってきてるんじゃない?
中には悪い人もたくさんいるだろうけどね。」
良くも悪くも今のマグメールを形作っている状況だ。
少女はそれについては特に感想がないようだ。
「…え~~。
お姉さん身持ち固いんだ。」
相手の発言をうんうんと頷きながら聴いていた少女。
だが、はっきりと断れてしまうとガクっと頭を垂れる。
「そういうことじゃないんだよね。
誰でもってわけじゃないの。
…まあいいや。 お姉さん、またね。」
振られてしまった以上、大人しく去ろう。
少女は手を振ってから店の中へと戻って行った。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からローザさんが去りました。
■レキ・キドー > 「……。」
(身持ち固いと言われると、全くそんな事なくて、
まるでローザに悪い事しているように思えてしまって、
ちょっと気まずい顔をした。
ガクッと項垂れたりされると、更に。)
「――あ、あのっ…
お、教えてくれて、ありがとね、色々。
…その―― ごめん…」
(ぼそぼそと詫びるのが聞こえたかどうか。
またねと呟いて、そそくさその場を立ち去った。)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からレキ・キドーさんが去りました。