2018/04/17 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」にファニーさんが現れました。
ファニー > 賑やかなカジノのフロアから外れ、併設されているバーへとやってくる女が一人。
他の客はカジノで熱中しているのだろう、余り人気の無いその場所へとやってくれとカウンター席へと腰を下ろし。

「ロングアイランド・アイスティーね。
 いやあ久しぶりに大きく負けちゃった。
 普段やらないスロットなんかやっちゃダメだね、対人じゃないから駆け引きも何もないし。」

ハァとため息を吐きつつカウンターへ突っ伏せば、無駄に育った胸がむにゅんと潰れ。
どうやら負けたストレス発散に飲みに来たようである。

「まあバニーさんや女性ディーラーを眺められたから、良い目の保養になったしいいんだけどね。
 こうなんて言うの、非日常的なコスチュームって良いよね。
 ん、男性は?ああ、良い筋肉をした黒服さんならいたね。
 でもぶっちゃけ女性従業員の格好よりは非日常感薄くない?」

そんな馬鹿話を初老のバーテンダーのおじさまと話してみたりしていた。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 欲望渦巻くカジノフロア……。からちょっと距離を置いたバー。
さすがに金がかかっているのか、置いてあるお酒は多種多様。
賭けに興じずとも、ひと時の憩い楽しめるそんな場所に、不景気そうな顔の男が現れた。

「アスローンモルト」

硬い声色で短く告げ、そつなく出されたそれを一気に飲み干す男。
どうかなされましたか? というバーテンダーの声に。

「あん? 見りゃ分かるだろ負けだよ負け。
 負けがこんでやがるんだよ。チキショウ。スロットなんざやるもんじゃねぇ。
 なにせイカサマもできやしねぇんだからな。こうなりゃポーカーのテーブル辺り荒らしてくるか……」

店舗内だというのに物騒なことを呟く男。ナイスミドルなバーテンダーは、苦笑しながら何も言わない。
そこで男は、ようやっと先客がいるのに気づいた。

「……おほんっ。あ、あ~。失礼、お若いレディ?
 その。アナタのような美人が、そういった姿勢は。
 いささか、よろしくないかと思いますが」

先ほどまでさらけ出していた地を必死に隠そうとするが。
まぁ、無駄な努力だろう。

ファニー > 近くで聞こえる不機嫌そうな声とやり取りに[一応バーテンさんもここの従業員だし、イカサマ云々言うのはまずいんじゃないかなあ]等と暇そうにグラスを傾けながら考えたりもするが、わざわざ言うのも面倒なので黙っていた。

「うん……?
 若いかどうかは知らないけれど、私のことかな?
 美人と褒められるのは嬉しいけれど、何か気にすることがあるのかい?」

こちらへとかけられる男の声に軽く辺りを見回すが、どうやら自分に言っているようだと気づく。
そして片肘をつくようにして男の方へと顔を向け、ニィと悪戯っぽい笑みを浮かべながらとぼけた様子で返した。
突っ伏した状態でそれをしたので胸は半分潰れて谷間が強調されたままである。

セイン=ディバン > 男がその気になれば、バレない様にイカサマをするなぞ造作も無い。
なんなら、一夜でカジノ一つを潰すことだって出来るだろう。
だが、当然男はそんなことをしない。それは勝負事に対しての冒涜だと知っているからだ。
故に。男の声色には本気の色は無く。バーテンダーもそれを知っているからこそその軽口をスルーしている。

「そう、アナタです。ご謙遜を。
 お若く美しい女性は。今この場にはアナタしかいませんよレディ。
 ……ふぅ。その、姿勢ですとも。アナタの美貌でその姿勢はよくない。
 そんなに扇情的なことをなさっては……悪い虫どころか。狼が寄ってきかねません」

コチラを向いた相手に、男は口調を変えたまま、ゆったりと語りかける。
目の前で強調された谷間。そしてそれを更生する豊満なる胸に視線は釘付けだが。
カジノでの負けが脳を支配していたからか。鼻の下を伸ばすようなマネだけはしない。

ファニー > 男に褒められれば悪い気もするはずもなく、少しばかり口元を緩めて嬉し気な感情が漏れる。
もっとも忠告されても体勢はそのままなので、わかっていてからかっているのだが。

「謙遜しているわけでもないのだけれどね。
 まあ特製の化粧品等でケアはしているからそのおかげだろうね。
 ふむ……ああ、コレの事かい?
 大きいのが好きな輩なら飛びついてくるかもしれないが……そうなったらそうなったで楽しいと思わないかい?」

飲み干したカクテルグラスに入っていた氷を口に含み、カリカリと少々行儀悪く囓る。
そしてバーテンへとお代わりの催促をしつつ、男へと己の胸を片腕で下から支えるようにたゆんと持ち上げて見せて。

セイン=ディバン > 男にしてみれば、ずいぶんと違和感のある話である。
同じ空間にいる美女美少女美人には即反応して声をかける性分なのに。
何ゆえ、この相手に気づかなかったのか、という所。

「持つ者は持たざる者の気持ちが分からない、ですかな?
 特製の化粧品? どこそこにオーダーメイドさせている、とかですか?
 ……はぁ……。からかっているのなら、お辞めくださいレディ。
 私もオスという性別の生き物の例に漏れず、豊満な胸部は好きなものですから。
 それ以上お戯れが過ぎれば、獣欲に身を任せてしまいそうです」

相手が氷を食すのを見ながら、男は懐から細巻きを取り出す。
愛飲の銘柄。魔族の国原産、血刀草の葉巻だ。
それを味わいながら、男も次の酒を注文するが。
目の前で胸を揺らされれば、ため息つき。口の端を凶悪に吊り上げ笑みを作る。

ファニー > 「失礼、昔から研究一筋だったから言われ慣れてなくてね。
 いや、これでも錬金術等を嗜んでいるのでね、自作だよ。
 まあ特製と言ってもポーション等の薬効効果のある物を混ぜて肌の質を保つというだけの話だけれどね。
 うちの店の売れ筋商品で、富裕層の奥様方によく売れているよ。」

そんな話をしつつ簡単に自分の店のこともついでに話し。
そうしていると丁度お代わりが来たようなので、再びグラスへと手を伸ばし。

「すまないね、性分なもので。
 まあ客観的な話をすれば……こんな場所でそういう格好でそういう事をする女は…きっとそういうのが好きな女なのだろうね。」

手に取ったグラスを傾け、再び酒を口にする。
そして男が吸っている葉巻の香りを鼻をわずかにひくつかせて興味深そうに嗅ぎ。
まだからかっているのか、クツクツと喉を鳴らしながらそんな言葉を口にした。

セイン=ディバン > 「ほぉ。研究、ですか。それはそれは……。
 ……なるほど。そういうことでしたか。道理で。
 話し方から知性を感じるわけだ。……あ~。
 要するに、こ……こすめけあしょうひん? でしたか?」

相手の自己紹介に、納得したような様子の男だったが。
女性の肌のケア商品に関してはまったくの無知無学。
イントネーションおかしく、そんなことを口にするので精一杯だ。

「性分、といわれてしまえば、通りすがりの私はこれ以上口を挟めませんな。
 ……あ~。あ~……。
 あのな、嬢ちゃん。これ以上からかうなら、マジで襲っちまうぞ?」

相手の変わらぬ様子に、男はどうしたものか、と考えていたのだが。
更にからかいを強められれば、男は一度頭を掻き。
地の喋り方になって忠告する。そのまま、二杯目の酒を一気に飲み干す。

「こちとらスロットで負けて余裕はねぇからな。
 オマエさんみたいな美人にからかわれりゃ……。
 ぱくっ、と食べちまいたくもなる」

そう言いつつ、相手との距離を縮めようとする男。
その表情は、若干真剣な物だ。

ファニー > ざっくりと説明はしてみてが、何やらイントネーションがおかしい聞き返し。
女性へのプレゼントに買いに来る男性客も似たような様子だったので、男性だしそういうものだとの認識をして。
軽く頷いて肯定をしておいた。

「まあ相手が女性であっても同じ事をするけれどね。
 流石にこちらに興味を持たなそうな人にはしないけれど。
 ふむ……それでも構わないと言ったら?」

男の言葉にカラカラとグラスを軽く回しつつ小首を傾げて、少し考えた後でニィと悪い笑みを浮かべて返す。
実にマイペースな様子でそのまま再びグラスに口を付けてゆっくりと飲み干した。

「おや奇遇だね、私も今日はスロットで負けたところでね。
 負け犬同士貪り合うのも乙な物……かもしれないね。」

どこまで本気なのか、距離を縮めてくる男へ顔を寄せ。
耳元まで唇を寄せるとそんな言葉を囁く。

セイン=ディバン > そもそもこの男、そういった女性の身だしなみとかおしゃれとかにとことん疎い。
きらびやかだったり可愛らしかったりという服装を、見るのはすきなのだが。

「う、ん。もう、なんだな、それは。
 ……はぁ。構わない、って、あのなぁ……」

女性にもするのか、と少し驚いたような様子を見せる男。
だが、男の脅し文句すら気にしない相手の様子に、男はいよいよ困ったように頭を掻くスピードを速めるが。

「……。ふぅ、わかったわかった。
 美人からのお誘い、を無碍にするほどオレもアホじゃねぇ。
 その代わり、どうなっても知らないぞ?」

相手の言葉に、盛大にため息を付いた男であったが。
いよいよ我慢の限界なのか。そう宣言し、バーテンダーへと二、三頼み事をする。
もしも相手が拒まないのであれば。
とんとん拍子に話は進み、カジノ併設の豪華な部屋へと相手を誘うことになるだろうが。

ファニー > 「まあ一言で言うと、さっきも言ったとおり"そういう女"だからね。
 ああ、女性は女性で抱き心地が良いから好きだよ、割とその辺は好き嫌いしない方だから。
 気持ちが良いことなら拒む必要もないだろう?
 路地裏で襲われている訳でもないのだから。」

男の困った様子にも気にしたような様子はなくマイペースに楽しげに笑っていて。
飲み干したグラスをバーテンの方へと追いやり、片付けてもらっていた。

「どうなっても知らないだなんてゾクゾクしてくるじゃないか。
 それじゃあ私は蕩けるような甘い蜜でもご馳走しよう。」

平然としつつも女の中心部分は期待で熱を持ち始めたらしく、ハァと熱っぽい吐息を一つ吐きながら満足そうに女は笑い。
拒む必要もないので男に付いてホテルの部屋に行くことになるだろう。