2018/04/06 のログ
ヴィヴィアン > 「あら、そう。じゃあお言葉に甘えていただこうかしら。」

ふっ、と自嘲するような笑みを浮かべてファニーの隣へ。
くらりとしてしまいそうなほど、濃く漂ってくる香水の匂いがその派手な容姿と相まって
どこか娼婦というもののカリカチュアめいている。

「私としたことが勘違いをしてしまったわね。
 "この街"で奴隷を探す人の大半……いえ、9割はそういうのが目当てだから。
 てっきり、あなたもそうかと。」

バーテンにアグアルディエンテをお願い、と声をかけながら
頬杖をついてあなたを見つめ。

「お金と引き換えに、素敵な夢を見せるのが私のお仕事よ。
 港湾都市ダイラス、そして欲望の島ハイブラゼールという幻想を抱いてやってくる
 人たちの望む通りの夢を見せるの……。もちろん、あなたが夢を望むなら見せてあげる。」

ファニー > 「それじゃあこちらのレディにお酒を……。
 私は……ブラックルシアンでももらおうかな。」

等とバーテンとやりとりを。
隣に座る彼女の香水の匂いが鼻孔をくすぐる。
少し濃い様にも思えたが、彼女の容姿には似合っていたので不快感はなく。

「まあ私もそういう奴隷が嫌いという訳でもないのだけれどね。
 私はあまり執着しない方で、いつもあっちへフラフラこっちへフラフラだからね、買われたのにずっと放置……なんて状況になったらかわいそうだろう?」

こちらを見つめてくる彼女の視線へ己の視線を絡め。

「それはとても素敵な仕事だね。
 そうだな、私は甘く蕩けるような夢が見たいかな。」

ヴィヴィアン > 「……へぇ、いろんな所へいくのね。
 雑貨屋の従業員を探している、と言っていたけれどどこかの商会のお偉いさん?」

人の往来が激しいマグメール王国ではあるが、
あちこちへ行くことができ、奴隷を買うことができるほどの財力となると一般人ではあるまい。
さきほどからのチップの払いの良さも見るに、酔客の見栄や戯言とも思えない。

(……これはなかなかいいのが引っ掛かったかもしれないわね。
 ここんところ、うまい話もなかったしうまく話を聞きだせれば……。)

――この客は金になるかもしれない。
そう判断したヴィヴィアンは、少し強引に『当たる』ことにした。

「……ふふっ、じゃあ……見せてあげる。
 ここから近くの『ダイラスのカササギ』という酒場の二階、204号室に来てみて。
 きっと愉しい夜になるから。」

そういうと、『204』という札の下がった鍵をカウンターに置き、
酒場から去って行く。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」からヴィヴィアンさんが去りました。
ファニー > 「そんな大層な物でもないかな、一応そこそこは繁盛しているとは思うけれどね。
 営業の時間やら何やらを短めにして自由な時間を取ってはいるけれど、現状だとあまり遠出も出来ないからね。」

近場ならともかくとして遠出となると何日も店を閉めなくてはならなくなるので、その対策だという。
ゆっくりやる為に2~3人は買いたい所だとは告げるが。

「ああ、後で寄らせてもらうとするよ。」

席を離れる彼女の姿を柔らかな微笑を向けて見送り。
彼女が離れて暫くの後にテーブルの上に置かれた鍵を指で弄って少し考え事を。

ファニー > 「ふむ……ああいう美女が相手だと優しく虐められるのも素敵だけれど、何度もイかせ続けて蕩けさせるのも良いな。
 君はどう思うね?」

空になったグラスを置きつつバーテンへと尋ねてみる。
不意に変なことを聞かれたバーテンは適当に無難な答えを返してきたので少しつまらなそうにため息をつく。

「ふう……カウンターが間になければ君にセクハラをしている所だよ?
 まあそれはともかくとして、少しばかり口の中が甘くなったからサッパリするためにモヒートでもいただこうか。」

ファニー > 「さてと……一息ついたところでお誘いに乗りに行くとしようかね。」

グビリと飲み干すと手のひらの上で転がしていた鍵を握る。
勘定をテーブルに置いてその場を後にすれば、先程の彼女のいる部屋に行くのだろう。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」からファニーさんが去りました。